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28.Feb.2025

【オーストラリア就職#31】採用側から見る「仕事探しのコツ」とは?

海外起業家対談ー海外で起業し、創業10年を迎えた社長さんへインタビューー この動画では、オーストラリアで10年間経営してきたゲスト森田さんと、Career Meisterの創業者 楠本が起業に関してお話しています。前回までの動画では、海外で起業するに至った経緯と資金調達や成功のポイント、起業に必要なマインドセットなどをお話ししてきました。今回は、採用側から見る「一緒に働きたい人」についての見解をお話ししています。少し前から、出稼ぎワーホリに終止符の状況が続いていますが、その裏側もわかっちゃいます。愛のある厳しさで、リアルな情報をお話しいただきました。貴重な情報が連発。海外起業を目指す方、就職を目指す方の参考にしていただければ幸いです。 採用側から見る「仕事探し」 VISAは強行突破!? 海外起業家の日本愛 ▼ゲスト紹介 森田永生(もりたえいせい) 幼少期をメキシコで過ごし、小中学校時代は埼玉・所沢で育つ。15歳で単身オーストラリアへ渡り、メルボルンの高校に進学。異文化の中で挑戦する経験が、その後の人生の土台となる。法政大学社会学部を卒業後、大学院留学で再びメルボルンへ渡り、ラトローブ大学院で教育学を専攻。学生時代から携わった飲食業界で経営を実践的に学び、2014年に独立。翌年、メルボルンに「IROHA」を開業し、9年間にわたり店舗を運営した後、2024年に事業売却。現在はフリーランスのコンサルタントとして飲食業界を支援する傍ら、教育分野と自身の経験を掛け合わせた新たなキャリアを模索中。 「人の成長を支え、可能性を広げる仕事を創る」――そんなビジョンを胸に、次のステージへ挑戦を続ける。 雇う側として人材を採用する際に見ているポイントは?ー経験と人柄ですね 楠本:ちょっと前だと、出稼ぎでオーストラリアにワーホリという流行りもありましたが、実際に雇う側から見ると、最低賃金が24ドルくらい、さらにカジュアルだとこれに+25%で30ドルくらいですよね。年収にして500万円程度が最低年収になってくると思うと、働く側と雇う側の目線は少し変わってきますよね。例えば永生さんの場合は、飲食店で働きたいワーホリの人も山ほどいらした思いますが、どういう基準で採用していたんですか? 森田:僕の場合は、結構人柄重視でやっていたと思うんです。経営者によって、お店のコンセプトや必要な人材が変わってくるから一概には言えないと思いますが、僕の場合は、ターゲット客層がローカルのお客様でしたので、「日常会話ができます」という人は基本的に採りませんでした。厳しいですが、日常会話ができても仕事上意味がないんです。英語で仕事ができないと意味がない。僕のお店の場合は、小さい規模なので、薄利多売ではなく、客単価あたりに利益をある程度確保しなければいけない。セールス能力も必要になる。ただ右から左に流す、人が溢れているシティーでのお店とは違うんです。なので、従業員へもお店のコンセプト、どう売上を作っていくかなどを共有して、こういう接客して欲しいというのを明確に提示していましたので、そのための英語力って考えると日常会話以上のレベルが必要になってきます。お客様へのアプローチの仕方だったり。「アルバイトでもプロだよ」というスタンスでしたので、僕のお店はかなり厳しい方だったと思います。同じ時給を払うんだったら、日本人じゃなくてもいいという選択肢になってきます。日本食だから日本人という、日本人という武器はもうないんです。 オーストラリアに来て、英語で仕事がしたいのであれば、ある程度基盤を作ってこないと現状では厳しくなってしまいました。「働きながら英語も勉強したい」というのはある程度のベースがないと成り立ちません。厳しいですが、ビジネスであり学校ではないので。もちろん、ベースがあって、それ以上さらに伸ばしていきたいというならサポートはできますし、してきました。 経験という面でも同じです。何も経験がない人はチャンスと与えるのが難しい。理由はやっぱり最低賃金が高いからです。お店をやる側から見て、リスクは減らしておきたいですよね。 英語力はどう測っている?ーIELTSのスコアは全く見ません! 森田:うちの場合は、トライアルの時に様子を見てみたり、もしくは自分が英語で話しちゃいます。 楠本:レジュメ上の英語レベル、例えばIELTSやTOEICのスコアは参考にしますか? 森田:(食い気味に)全く見ません! 楠本:今の話でいくと、絶対的にやはり賃金が高い。つまり即戦力じゃないと人を雇えない。それが今のオーストラリアのスタンダードになっているから、さらにレベルアップしてもらう分には良いけど、未経験の人材を雇って育成していくのは難しいですね。 オーストラリアで働くのにやはり経験は必要?ー経験がない人は門前払い 森田:僕は飲食業ですが、経験のない人は門前払いになってきてしまいました。レジュメを見ても経験がない人は「そう」で終わっちゃう。だから必ずここを踏み台にしろと言ってきました。ここで経験を積んで、魚を捌けるようになれば、寿司刺身はブランドだから引くてあまたです。それだけでニーズがあるから、オーストラリアに限らず、どこでも多分食いっぱぐれはしないはずです。その根底にあるのは、どうせならためになる方がいいし、そう思える人のモチベーションがお店にとってもプラスになるということです。「いいお店、いい売上、いい利益」だと思っています。そこでの経験が、その人の将来のためになってほしいと思います。ただ、繰り返しになりますが、「経験がない」「なんでもします」は難しい。最低賃金が上がってしまった今はそういう時代じゃなくなってしまいました。 楠本:じゃあ、履歴書ポイントとしては経験があるかないかですね。 森田:僕は年齢も見ないし、国籍も見ません。経験ですね。今は本当に厳しいので、それくらいシビアに考えていました。でも、強調したいのは、チャンスはある。準備だけしてきた方がいい。 採用の時代が変わったのはコロナがきっかけ。どういう人を採用したいか? 楠本:コロナまでは現金のお店も結構ありましたが、コロナ後からは接触しない決済ということで一気に電子決済が導入されましたよね。結果として、給与とスーパーアニュエーションなどが全て連動して国で管理できるようになったんです。 森田:システム導入によりさらにコストもかかるようになりました。例えば、ブッキングシステム(予約システム)も便利だけどもちろんお金がかかります。システム代+コミッションが発生しているんですよ。一人当たりの何%分が取られます。カード決済の端末も手数料がかかります。チリツモで結構な金額になるんですよ。で、ウーバーイーツも売上の35%が手数料となる仕組みです。本当に戦略を持ってやらないと実は赤字になる。飲食店は薄利で、特にファインダイニングになればなるほど2%とかの世界です。そう思うと、35%は厳しいんです。 楠本:確かに、続けていく方が難しいですよね。今の特にそういう環境の中だと。逆にいうと、採用される側もそれを一緒に考えて、会社のために貢献できる意識を持ってくれる人じゃないといけないですね。 森田:そう、どうビジネスが成り立っているのかをGoogleで検索してから来てくれたら、全然違います。 楠本:やっぱり従業員に期待するのは年収同等の売上ではなく、3倍以上が理想ですもんね。そこが従業員と経営者(雇用者)目線でだいぶ変わってくると思うんですよね。僕も会社員の時はそこまで考えなかったですが。特に、小さい会社ほど一人一人の売上が大きく反映してきます。オーストラリアは圧倒的に少数精鋭の小規模企業が多いので、そういう意味でも日本人に多い「未経験だけど頑張ります!」という採用が厳しくなっているかもしれません。正社員で探したい場合は、自分がどう会社の利益に貢献できるかまで踏み込んで話せると結構いいアピールになるかもしれません。 森田:あと、僕の場合は、「将来起業したい」という人は積極的に採用しました。そういう人たちは吸収力が全然違う。それはお店にとってもプラスになります。 「レジュメ配り」と履歴書の書き方 森田:履歴書ひとつとってもちゃんと書いている人はすぐにわかります。配っているだけの履歴書は正直言って見ません。カバーレターがない人は基本的に見ない。今は、Seekなどで簡単に応募できますが、たくさんの応募の中から1人働いてくれる人を選ぶとなると、ただ送ってるだけだなって人に気持ちはどうしてもくっつかないですよね。 楠本:例えば絶対にCareer Meisterで働きたいという人ととりあえず弊社に応募してきた人、人を見る際のスタート地点が変わっちゃいます。 森田:強いていうなら、ただ配られてもメモ用紙で終わっちゃう。「昨日レジュメを持って行ったんですが、興味があるから面接してほしい」とかフォローアップをしてくれたら、他のスタッフにもその方の雰囲気を聞いて面接するパターンもありますね。そこで、他のスタッフが難色を示したら面接しませんので、渡す際の雰囲気も見られていると思った方がいいですね。 最後に視聴者の皆様へメッセージをお願いします 森田:仕事が見つからなく心配な人もいると思いますが、必ずチャンスはある!日本人にとってここは外国なので、日本のようにはいかないこともいっぱいあるし、当然です。まずは、行動してみてください! 楠本:ある意味日本では気づきにくい自分の強さとか、弱さとか。そこをより分析できるんじゃないですかね。日本だったら特に不利にならなくても、英語ができないと不利だし、経験がなくて即戦力じゃないと不利だし、そういうのを客観的に分析して挑んでいけばいいですね。 VISA取得は強行突破!?ー直接イミグレに直談判しました 森田:僕は大学院に行っていたので、ポイント的に足りたんですね。永住権のことはあまり考えてなかったんですが、「永住権取れるんじゃない?」って言われて、取れるかも!と思い、イミグレーションに行きました。 楠本:イミグレに直談判したんですか!? 森田:はい。たまたまそこで会った人がスーパーバイザーで、「僕は、永住権欲しいし、ここにいるべきだと思う」って話したら、なんとレターを書いてくれて。そのレターでビザを申請したら、3日で降りたんです。 楠本:いや〜、これは良い子の皆さんは真似しないでくださいね。 森田:オーストラリアって良くも悪くもちょっとルーズなところがあるから、それを逆手に考えれば意外といけることもあります。ただやっぱりまずは行動してみないとですね。 楠本:言ったもん勝ち的なところはありますよね。それで変わるかはわからないけど、言ってみないと始まらない世の中ですよね。 最後にどうしても伝えたい日本愛 森田:これは話が逸れちゃうかもしれないですが、どうしてもお伝えしたくて。海外にいると、日本に帰国した際に、「日本にいないからね」と言われることもありますが、オーストラリアで経営している日本人ほど日本のことを考えて動いている人はいないんじゃないかな。日本に帰るたびに俺らの方が熱いぞと思っています。ワーホリとかですぐに日本に帰る子たちも、オーストラリアで少しでもいい経験を積んで帰ることで日本がもっと盛り上がればいいなと思ってやってます。そういう人材が日本に戻ってくれたらいいなと思いますし、岳さん(楠本)の「そういう人材どんどんうまれたらいいな」と思ってるって話を聞いて、めちゃくちゃ共感しました。 楠本:うちの会社の場合は、日本人に活躍してほしいので、もっと言えば日本人が活躍するフィールドがいっぱいできるためには日系企業にも活躍していただいて。日系企業が活躍できれば、そこで働ける人も増える、そういう循環を作っていきたいですね。 お楽しみ頂けましたでしょうか? 次回もお楽しみに! Career Meisterでは、皆様のキャリアの成功を全力でサポートいたします! ぜひYouTube動画もご覧いただき、新たなキャリアの可能性を広げてください!🚀✨

25.Feb.2025

【オーストラリア就職#30】海外で起業!?②

海外起業家対談ー海外で起業し、創業10年を迎えた社長さんへインタビューー この動画では、オーストラリアで10年間経営してきたゲスト森田さんと、Career Meisterの創業者 楠本が起業に関してお話しています。前回の動画では海外で起業するに至った経緯とそのきっかけをお話ししています。今回のトピックは、気になる資金調達や起業に向いている人の特徴など、起業家のマインドセットについてです。また、後編では採用側から見る「一緒に働きたい人」についての見解をお話ししていますので、ぜひチャンネル登録をしてお待ちください。貴重な情報が連発します。海外起業を目指す方、就職を目指す方の参考にしていただければ幸いです。 資金調達はどうしたの? 起業に向いている人の特徴とは? ▼ゲスト紹介 森田永生(もりたえいせい) 幼少期をメキシコで過ごし、小中学校時代は埼玉・所沢で育つ。15歳で単身オーストラリアへ渡り、メルボルンの高校に進学。異文化の中で挑戦する経験が、その後の人生の土台となる。法政大学社会学部を卒業後、大学院留学で再びメルボルンへ渡り、ラトローブ大学院で教育学を専攻。学生時代から携わった飲食業界で経営を実践的に学び、2014年に独立。翌年、メルボルンに「IROHA」を開業し、9年間にわたり店舗を運営した後、2024年に事業売却。現在はフリーランスのコンサルタントとして飲食業界を支援する傍ら、教育分野と自身の経験を掛け合わせた新たなキャリアを模索中。 「人の成長を支え、可能性を広げる仕事を創る」――そんなビジョンを胸に、次のステージへ挑戦を続ける。 資金調達、開業資金についてー事業計画書は10年経ってもバイブル 森田:自分の場合は、銀行がお金貸してくれるだろうと思っていたので、大手の銀行に起業資金を貸してほしいと話に行きました。当時は、全然貯金もなくて、ファーストビジネスでしたので当然突っぱねられたんです、「お前、よく来たな」みたいな感じで。今考えたら、竹槍で突っ込んでましたね。よくよく考えたら、高利貸だから借りなくて良かったなとは思っています。 それで、どうしようかと思っていた時に、手を差し伸べてくれる社長さんがいたんです。自分のこれまでの頑張りを見てくれていた人で、「独立したい」と自分の思いを説明したら、「じゃあ、事業計画書を書いてきなさい」と。もちろん書いたことはなかったんですが自分なりに作成して提出すると、「気持ちが熱いのはわかるし、やりたいことも明確だけど、ビジネスにおいて一番重要な数字の部分が甘すぎる」とダメ出しを喰らいました。本当にお店があることを仮定して、家賃を調べたり、1日の売り上げ・利益はどれだけあればいいかを算出して、返済計画も立てて、やっと認めてもらいました。これだけ貸し付けるからやってみなさいって。半月に一回は事業状況を報告するという約束で、資金をいただくことができました。 楠本:投資家に話を通すわけですから、それは大変ですよね。 森田:でもその事業計画書は、自分が10年お店を経営する中で、本当に作っておいて良かったと思っています。それを常に見返して、立ち上げた時の自分の思いとか、この会社はこれを目指す会社ですっていうのが明確に記載されているので、それを元に方向修正をしたり、方向性を決めることができた。経営者としての第一歩はこれだぞというのをしっかり教えてくれて、いろいろアドバイスしていただいたのは、本当に感謝しています。事業計画書は今でもバイブル。自分で書いたけどバイブルです。 楠本:最近では、投資家でお金を借りてビジネスをスタートする人が多いので、非常に参考になりますね。最終的にバイブルと呼べるような事業計画書があって、それに基づいて事業をやっていく。それに賛同して、納得してもらえる投資家を集めるのが、一番最初絶対必要ですよね。 森田:飲食業は新規参入しやすい業態ですので、規模によりますが、他のビジネスに比べたら初期投資が少なくても始めようと思えば始められる。でも、僕のアドバイスとしては、細かいプランをちゃんと持っておかないと、コロナのように予測できないことが起きた時や、ニーズの変化でお客さんが来なくなった時など、お金をどう回していくかの軸になるものがないと無理だと思いますね。たとえ、小さいコーヒーショップでも同じです。 楠本:日本から来る人でも、オーストラリアで事業を始めたい人や、企業がオーストラリアに進出してくる際に一番の鬼門になるのは、出ていくお金の大きさですよね。人件費と家賃。 森田:お店を経営して10年超えたら、出ていくものが多すぎてあまり旨味がなくなるなと思う。オーストラリアは特に、毎年家賃が3−4%上がり、10年で30%。で、最低賃金も毎年上がる。その状況で次の10年同じ利益を生み出し続けれるかと言えば、正直自信がなくて。みなさん、本当に苦労しています。だからオーストラリアには老舗がないんです。もう変えて、売って、回していくしかないんです。「食」って文化じゃないですか。受け継いでいくもの。でも、オーストラリアでは利益を作ったらもう売却して次々やっていかないと本当に難しい。容赦無く上がり続けるコストに対応できなくなるんです。 この後、採用についてお話ししていきますが、オーストラリアは稼げると言われる一方で、経営側の目線から見るとかなり厳しい状況です。働けるチャンスはあるけど、実はそんなに簡単じゃない。 楠本:飲食店に限らず、小規模の事業は本当に大変です。元々僕は2015年に起業しましたが、1人で始めたんです。最初は自宅で、その後、シェアオフィスで月500ドル程の使用料(家賃)でした。実は平日サーフィンに行けるだろうと思って独立したのもあります。 で、僕は完全に自己資金で始めました。銀行からも一切お金を借りていません。月500ドルのオフィス代と、携帯代、最初にパソコンなどを一式揃えるお金だけでしたので、ランニングコストが安かったんです。人材を紹介して、採用されたら収入ができるわけですから、費用をほどんとかけずに収入を得る無敵のビジネスモデルだと思っていました。ですが、競争相手が増えてきたり、自分を取り巻く環境が変化していくことで、変えていかないといけないと思ったので、パートタイムの従業員を雇い始めました。その時初めて、「結構稼がないとやべえな」と思ったんです。サーフィンも犠牲にしないとなと。逆にいうと、人が増えることでできることが増えたんですが、プレッシャーも増えますので、やんなきゃいけないなと思いますけどね。 森田:なんだよ、海が優先かよと捉えらる人も多いと思いますが、僕はすごく大事だと思っています。一番大切なのは、なんの職業につくかではなくて、「どういう風に自分が生きたいか」だと思っています。結局一番大事なのは、何をしている時に幸せで、どういう風に生きたいか。僕の場合は、そこに飲食店をくっつけました。特に起業するって、旨みもあるけどもちろん苦味もあります。そういう時でも自分がこういう風に生きたいから僕は起業するんだって思う方が楽しい。雇われていれば、定期的にお給料が入ってくるけども、起業していれば自分のアイデアでいろいろできる可能性がある。 楠本:今まさに、永生くんが言ったけど、要は「自分の人生をどういう風に生きたいか。それをどう仕事と連動させていくか」。人材業をしていますが、本当は自分の人生をどうしたいかによって、仕事なんてなければ作ればいい。自分の生きたいように生きるには、どういう風に仕事を活用するか。こういうのを日本の大学でも教えてくれたらいいですよね。 そう、繰り返しですが、どんな風に生きたいかが最優先。起業することで叶うなら起業したらいいし、会社員でも叶うなら、会社員でもいい。 起業に向いている人の特徴と成功のポイント 楠本:独立して一番最初に思ったのは、仕事が上から降ってこない!指示が何にも飛んでこないんです。自分で仕事を作っていかないといけないし、もちろん誰もお金を稼いでくれないので、自分で稼いでいかないといけない。脳みそフルコミットで仕事を作り出していくことが面白いと思える人の方が向いていると思います。 森田:それが面白さなんですよね。銀行口座にいくら入ったかじゃなくて、その過程を楽しめるか、それを面白いと思えるかどうかが、経営者になるためには結構重要だと思います。やっぱり、24時間考えますからね。もう何をしてても。今考えると、もちろん仕事が休みの日もあるんですが、何かしてても「これいいな」と考えたり、休日なんてありませんでした。でも、それが楽しい。オーストラリアで起業、経営されている日本人もいますが、やっぱりすごいなと思います。楽して稼いでる人なんていないですよ。楽しみながらも必死こいてやってます。やっぱりオーストラリアにいると、僕らは外国人なので、強みを活かしてどう勝負するかは、常に考えているはずです。 楠本:まあ、自分の会社だからね。逆にそういうのが「苦痛」であれば、起業には向いていないかもしれません。今、起業したい人が多いですが、自分の中で少なくともこれなら戦っていけるというものがある方が多分成功しやすいと思います。 森田:そう、できるだけ武器を持つ!竹槍じゃなくて。 楠本:オーストラリアで起業する場合は、永生くんもそうだけど、オーストラリア人と同じような武器で戦っても絶対に勝てない。だから我々はあくまで「日本人」というのを前面に出して戦ってます。自分の武器を明確に見極めるのが大事だと思います。その辺がポイントだと思います。 将来の起業家へ 森田:繰り返しになっちゃうんですが、「行動する」ですね。今動けないのであれば、今できることでたくさん引き出しを作っておく。武器を備えておく。あとは、がむしゃらに泥臭くやれば、自分が思った結果にならなかったとしてもその過程がそのあとすごく為になったりします。それを見ている人が評価してくれることもある。起業のためには、お金の繋がりもタイミングもあるので、とにかく動き回ることが大切かなと思います。 もし、今日本にいるのであれば、世界は広いから一回出てみるといいと思います。世界に出ることが絶対正解ではないけど、出ることでちょっとだけ視野が変わるはずだから、ちょっと目線が変わるだけで自分のやりたいことが見えたりもする。動かないと当然何も変わらない。 楠本:起業すること自体は特別な才能とかいらないじゃないですか。少なくとも自分が生きていく、もしくは数人規模の小さな会社を経営していくことに特別な才能は必要ないですが、やっていることに多分いろんなヒントがある。会社員でも、一つ一つの仕事が独立しても役に立つことが往々にしてある。一旦自分で会社を始めたら、もう続けるか畳むかしかないですから。やっぱり自分を取り巻く周りの状況も時と共に変化していくので、その中で生き残るためにはもう動くしかない。   飲食業コンサルティング、飲食店のメルボルン進出など、森田さんにご相談されたい方は、Career Meisterの問い合わせからご連絡ください。 次回は、採用についてです。 次回もお楽しみに。   Career Meisterでは、皆様のキャリアの成功を全力でサポートいたします! ぜひYouTube動画もご覧いただき、新たなキャリアの可能性を広げてください!🚀✨  

14.Feb.2025

【オーストラリア就職#29】海外で起業!?①

海外起業家対談ー海外で起業し、創業10年を迎えた社長さんへインタビューー この動画では、オーストラリアで10年間経営してきたゲスト森田さんと、Career Meisterの創業者楠本がリアルな起業に関してお話しています。なぜ海外で起業するに至ったのか、そのきっかけや背景をご紹介しています。気になる資金調達や起業に向いている人、起業家のマインドセットについては次回の動画でご紹介します。また、後編では採用側から見る「一緒に働きたい人」についての見解をお話ししていますので、ぜひチャンネル登録をしてお待ちください。起業すること、会社を経営することでの学びなど、貴重な情報が連発します。海外起業を目指す方、就職を目指す方の参考にしていただければ幸いです。 社名を考えるのは大変! なぜオーストラリアへ? 起業自体は超簡単! 独立のきっかけは? ▼ゲスト紹介 森田永生(もりたえいせい) 幼少期をメキシコで過ごし、小中学校時代は埼玉・所沢で育つ。15歳で単身オーストラリアへ渡り、メルボルンの高校に進学。異文化の中で挑戦する経験が、その後の人生の土台となる。法政大学社会学部を卒業後、大学院留学で再びメルボルンへ渡り、ラトローブ大学院で教育学を専攻。学生時代から携わった飲食業界で経営を実践的に学び、2014年に独立。翌年、メルボルンに「IROHA」を開業し、9年間にわたり店舗を運営した後、2024年に事業売却。現在はフリーランスのコンサルタントとして飲食業界を支援する傍ら、教育分野と自身の経験を掛け合わせた新たなキャリアを模索中。 「人の成長を支え、可能性を広げる仕事を創る」――そんなビジョンを胸に、次のステージへ挑戦を続ける。 会社名を決めるのは結構大変ー一生背負う会社のイメージ 楠本:僕は2025年にCareer Meisterを創業したんですが、実は最初はCareer Meisterという社名じゃなかったんですよ。元々は「People & Co」という会社名で始めたんですけど、同業他社にすでに似ている名前の会社が存在していて、「社名を変更してください」というレターが届き、社名変更を余儀なくされたんです。それで「Career Meister」に社名を変更しました。 森田:センスある〜!どうやってCareer Meisterに決めたんですか? 楠本:うちの場合は人材業なので、「人」と「会社」から派生するいろんなワードを挙げて、それをくっつけてみたり。オーストラリアでは企業リストが基本的にABCのアルファベット順なので、ABCなど、できるだけ最初の方にあるアルファベットで始まる会社名がいいなと思っていました。で、たまたまアデレードのワイナリーに行ったんです。1976年にできたワイナリーで、同い年だったんです!名前はKELLER MEISTER(ドイツ系のワイナリー)でした。お、これ、Career Meister!?ってピンと来て「Career Meister」にしたんです。ワイナリーにインスパイアされちゃいました。 楠本:森田さんはお店の名前をどうやって決めたんですか? 森田:お店の名前は正直、あまりこだわりはなかったんですが、社名はこだわりました。会社名は「NeighborFood」だったんですが、理想は郊外で飲食店を通して人々をつなげる場所にしたかったんです。なので、Neighborhoodからヒントを得て、Neighbor(周辺の人々)とFoodをくっつけて「NeighborFood」にしました。お店は「iroha」という名前だったんですが、店舗を始める前にケータリングやっていて、名刺作成の際にパソコンに一番最初に打ったのが「iroha」だったので「iroha」を使っていたんです。それで、店舗もそのまま同じ名前を引き継ぎました。 そもそもなぜオーストラリアに来たの? 森田:僕は高校生の時に来たのが一番最初です。高校留学で、男子校に入学しました。高校卒業後は日本の大学に帰国子女枠で入学し、大学を卒業して、オーストラリアの大学院に戻ってきたんです。その時にアルバイトしていたお店が業務拡大の時期で、日本に帰るイメージがつかなかったので「残ろうかな」って感じで残ってビザをもらいました。 楠本:就職しないって決めたのはいつなんですか? 森田:就職は無理だなと思ったのは就活の時です。ただ、勉強のために就職活動は継続し、内定もいただきました。就職するつもりもなかったので、本当に申し訳ないけど、準備もろくにせずに自然体で好きなことを言い放ち、もちろん就活スーツなんて着ていません。最終の面接の際に、何か最後に言いたいことありますか?って聞かれたので、「今すぐインドに行って車を売ってこいと言われたら、明日から行きます」って答えました。海外でいろんな人種と関わって、サバイブしてきた(時代的に嫌な思いをする事もありました)っていう自負があったので自信があったんです。そしたら「君、面白いね」って内定をいただきました。そこに就職していたらどうなっていたのかなと思うことは今でもありますが。 会社設立は超簡単!ー誰でも社長になれる 森田:会社設立自体は超簡単です。それは日本でもオーストラリアでも同じ。社長になりたいという人は誰でもなれちゃいますが、中身と覚悟とプランが大事なんです。あとは、会社にするメリットがあるかどうか。別に会社にしないで個人事業主として仕事をする方法もあるので、それは事業やプラン次第ですよね。 海外起業のきっかけは?ー大事なのは武器を持つこと、行動力 楠本:まず2007年にオーストラリアに来たんですけど、とにかく海外で仕事がしたいと思ってたんです。それで日本から世界中場所関係なく海外の会社に応募しまくりました。30歳の時でしたが、ありとあらゆる企業に。海外に興味を持ったきっかけは大学中に行ったバックパッカーなんです。そこで英語ができないと「やべえ、就職している場合じゃない。世界で生きていけない」と思って、大学卒業後はニュージーランドに留学しました。世界を見たから変わったんです。留学から日本に帰国して、英会話のジオスに入社し、英語のレッスンを売る営業をしていました。英語を使いたくて入社したんですが、実際にはほぼ使わない。そこでやっぱり海外で働きたいと思って、いろいろ応募した結果、メルボルンの人材会社からオファーがきてこっちに転職という形で引っ越してきたんです。 そのメルボルンの人材会社では営業や運営を任されて、ダイレクターまで昇進しました。その時に経営陣が交代し、会社の方向性が変わってきたんです。なので転職を検討し始め、「転職」「帰国」「独立」で悩みました。結果として、転職して同じことやるなら、自分でやった方が面白いだろうってことで独立する方向に決めました。 永生さんはどうでしたか?レストランで働いて、独立に至るまではどういう経緯があったんですか? 森田:働いた瞬間から、やるなら自分でやりたいなと思っていました。日本人としての強みをどうやってこの国で活かして、表現していくかって考えた時に日本の飲食は一つの武器だなって感じたんです。根底には高校の時に「アジア人で日本人」「英語も喋れない」何もできないことを痛感したので、その気持ちをバネに日本人としてオーストラリアで生きるにはどうするのがいいのかを考えました。その時の自分の経験と知識でできるのは飲食か教育(大学での専攻)だったんですが、教育で残るのは難しいので、飲食の道を選びました。 独立を視野に入れていたので、何を学ばなければいけないかを逆算して一生懸命働きました。その働きぶりを見てくれて、信用してくれた社長さんが、新店舗を任せてくれたんです。運営に関しては全部自分がやりたいってお願いしてやらせていただきました。 具体的な独立のタイミングとしては、ローカルのお店でも働いてみたり、他の飲食店を見る中ですごく刺激されて自分のやりたい方向性が明確になってきたんです。これをどうしても形にしたい、こういう風にやりたい!って我慢できなくて、爆発させたい瞬間が出てきて起業を決めました。 楠本:人との縁というか、でもやっぱり共通することは「行動し始める」ってことですよね。 森田:簡単にいうと本当に行動力だと思うんです。みんな行動力はあるはずなんです。一歩踏み出すか踏み出さないかの違いだけです。この動画を見てくれている人も、きっと何かを思ってみているんであれば、変わるか変わらないかは自分次第。もっと言えば、周りや環境は自分の力で変えられないけど、唯一買われるの自分自身。正しいかどうかより、やるかやらないか。海外に限らず、起業している人はみんな多分同じだと思います。動き出したから変わった。 次回は起業の時の開業資金や、起業のマインドセットなどをお話しします。 次回もお楽しみに。   Career Meisterでは、皆様のキャリアの成功を全力でサポートいたします! ぜひYouTube動画もご覧いただき、新たなキャリアの可能性を広げてください!🚀✨  

24.Jan.2025

【オーストラリア就職#28】スポンサービザも変更!?労働法、労働市場から見る2024年総括と2025年市場予測

2025年、労働市場の未来はどう変わる?〜2024年の総括と2025年の市場動向予測〜 新しい年を迎えた今、2025年の労働市場はどのように変化していくのか気になりますよね。特に注目されるのが、スポンサービザ(Subclass482)の改定です。これにより、企業と求職者の双方に新たな課題とチャンスがあるかもしれません。今回のYouTubeでは、2024年の労働市場総括と、2025年の労働市場予測、スポンサービザの改定についてお話ししています。 2024年の労働規定に関する変更点 2024年と2025年の労働市場に関して 2025年の労働規定変更に関して スポンサービザに関する変更点 2025年労働日系市場予測 2024年の労働市場を振り返る 2024年は、オーストラリアの移民法の改訂により移民関連、ビザ関連の変更がありました。また、労働市場がコロナ以前に戻ってきたことで、求職者が有利な売り手市場から企業が有利な買い手市場へシフトしています。2022年から2023年の出稼ぎ状況から一変し、ワーホリの方がなかなか仕事に就けないなどのニュースが注目されましたが、実際の労働市場でも同様に「人が余っている」という状況が2024年上旬から続いています。2024年は新しい規定ができたり、移民が一気に増えたり、またビザの改定など労働市場に多くの変化をもたらしました。 Right to disconnect(つながらない権利)の施行 2024年8月から新しくRight to disconnectが施行されました。労働者を守るための権利で、会社からの就業時間外の連絡において、緊急性が低い場合は「返信・反応しなくても良い」ということが定められました。現状ではまだ判断基準が曖昧ですが、2025年内に判例により少しづつ判断基準がクリアになっていくことが予想されます。 参考:Fair Work: Right to disconnect  こちらも合わせてご覧ください:繋がらない権利-Right to disconnect- 2024年8月26日から施行! カジュアル労働 2024年8月に「カジュアル労働」が再定義されました。カジュアル労働は平たくいうと、「空いている時間で働く」という雇用です。雇用主からしても必要な時に働いてくれる人、働く側も、受け取ったシフトに対して働くか働かないかの選択肢があります。わかりやすく例えると、「今日働ける?」「いきます!」もしくは「今日働ける?」「今日は無理です」という具合です。上記のようにカジュアル雇用は「完全にカジュアル」であるため、有給や手当がない代わりに時給が通常の25%高くなります。 参考:Fair Work:Casual employees 2024年の労働市場ー学生や移民の増加ー コロナで足止めを喰らっていた留学生や永住権を持っているけど入国できなかった方が2022年半ばごろに一気に戻ってきました。その影響で留学生においては、2年のコースを経て、2024年に卒業する方が今までになく多くいました。そのため、「就職」の観点から見るとエントリーレベルの就職が非常に厳しく、また、この時期に来た移民の増加も相まって労働市場(特にエントリーレベル)は溢れかえっていたような印象です。 2025年も買い手市場が予想され、この状況は続くと考えられます。 2025年労働市場予測 2025年の見通しですが、2024年と大きく変化はないかなと予想しています。ただ、労働規制の観点からすると、以下の変更が予定されています。 Right to disconnect(つながらない権利)の施行 2024年8月からすでに施行されていますが、実はスモールビジネスでの施行は2025年8月からになります。なので、今年から全ての企業において適用されることなります。 Superannuationが12%に上昇 2025年7月からはSuperannuationが12%に上がります。これは雇用主側に関係する内容ですが、ご自身のSuperannuationも確認するようにしましょう。ちなみにSuperannuationは継続的な計画上昇が実施されており、今回11.5%→12%になります。2025年7月のパーセンテージが2028年まで継続される予定です。 ちなみに、、、Superannuation とは? 退職金として雇用主が給与とは別に従業員に支払うものです。 ファンド(もしくは自分)がそのお金を運用(投資)し、 60歳以降に引き出すことができます(例外あり)。 言わば会社が支払ってくれるiDeCoを想像していただくとわかりやすいかもしれません。 参考:・Australian Government Australian Taxation Office : What is super 

20.Dec.2024

【オーストラリア就職#27】世界が認める30年連続No.1!知れば誇れる日本のスゴさ

ハーバード大学が発表している「経済複雑性ランキング」において日本は約30年間1位を維持しています。今回の動画は、そんな日本の凄さに焦点を当てた雑談編です。最近のキャリア相談では、日本にネガティブな印象を持っている方が多く、その反動で「オーストラリアで働きたい」と思われている方が増えてきている印象です。この動画を通じて海外に20年近く住んでいるからこそわかる「日本の魅力」を皆さんにお伝えしたいと思います。ということで今回は、経済複雑性ランキング、ブランド別車売上ランキング、収益化キャラクターランキングなどを通じて日本の凄さを見てみました! 日本が30年間1位の経済の複雑性ランキングとは? 経済複雑性ランキングNo.1 ブランド別車売上ランキング in オーストラリア 世界収益化キャラクターランキング 日本のブランドイメージは健在? 経済複雑性とは? 経済複雑性とは、ウィキペディアによると”経済複雑性指標(Economic Complexity Index 以下ECI)は、国家全体など巨大な経済システムの生産力の特徴を測る全体的な指標である。”と定義されています。また、同じくウィキペディアによると、経済複雑性により以下のことが測定できるとされています。 ”ECIは国家の多様度と輸出品目の遍在性の2点を考慮に入れているため、 その国家がいかに多様であるか、またその国家の産業がいかに洗練されているか の両方を測定することができる。 ある国家のECIが「高い」ということは、その国家の 輸出品目が多岐にわたっており、かつそれらが 遍在性の低い(例えばロボットアームなどは開発できる国が限られており遍在性が低いといえる)品目であり、またそれらが 多様性の高い国家で生産されている” 経済の多様性と言い換えた方がわかりやすいかもしれません。経済の複雑性(多様性)が高いほど、輸出による収入源が各分野に分散されており、国としての安定性が高いとも言えます。また、それぞれの分野が高いレベルであり、技術を掛け合わせて新しいものを開発していく能力があるとも言えると思います。 少なくともハーバード大学が公表している経済複雑性のランキングにおいて、日本は1995年から2022年(最新データ)まで約30年間世界ランク首位を維持しています。 Harvard.edu. (2024a). The Atlas of Economic Complexity by @HarvardGrwthLab. [online] Available at: https://atlas.hks.harvard.edu/rankings. 日本とオーストラリアの輸出カテゴリー 以下の図は、日本とオーストラリアそれぞれの輸出内容が分野別に色分けされているものです。比較してみると、日本は車、機械関連の割合が大きく、オーストラリアはMineralの輸出が50%程、ついでサービスや農業関連の輸出が大きいことがわかります。経済複雑性の観点から、オレンジ=複雑性が低い、ミドリ=複雑性が高いで見てみるとわかりやすいですね。 日本 Harvard.edu. (2024). The Atlas of Economic Complexity by @HarvardGrwthLab. [online] Available at: https://atlas.hks.harvard.edu/explore/treemap?exporter=country-392 オーストラリア Harvard.edu. (2024c). The

04.Dec.2024

【オーストラリア就職#26】2050年までにオーストラリアが欲しい人材とは?注目の5業界を紹介!

特定された5業界とは? Committee for Sydney think tankの最新のレポート「Transforming Sydney’s Economy」によると、シドニーで今後2050年までに注力する5つの業界が特定されました。このレポートによると、この特定分野に注力することにより、シドニーでは2050年までに100万人の雇用を生み出せると見込んでいます。今回、シドニーでは以下の分野が選定されました。 Financial services and fintech Bio-medical technologies and life sciences Digital technologies Advanced manufacturing Net zero and clean energy technology では、一つずつ見ていきましょう。 金融サービス・フィンテック フィンテックとは、金融(Finance)× テクノロジーの造語です。例えばオンラインペイメントやオンライン送金などが該当します。タップで支払いができたり、以前のように銀行に行かなくても簡単にオンラインで送金ができる時代になっています。特にオーストラリアでは、現金を触ったり、お財布を持つ機会もだいぶ減りました。こういうテクノロジー×金融の動きが今後はますます加速していくと思います。 バイオメディカル技術・ライフサイエンス 例えば、日系企業でもリコーやキャノン、オリンパスなどの医療機器メーカーがオーストラリアに進出しています。これらがさらにAIとくっついて、医療現場によりデジタルが活用されていくということだと思います。健康をモニタリングしたり、病気の治療や予防などに活用されていくということがより一般的になってくるのではないでしょうか。語弊があるかもしれませんが、俗にいう白人を中心とした先進国や日本は、どうやって寿命を伸ばすか、どうやって治療技術を伸ばしていくかという課題に先に直面する(している)ので、この傾向はより加速していくでしょうね。ライフサイエンスにおいては、食物のサイエンスも含まれると思います。健康にいい食糧を育てるための技術だったり、それを効率的に育てるために活用されると思います。実はあまり詳しくない分野なので、少し曖昧になってしまいましたが、イメージとしては上記のような応用技術が今後加速していくということでしょうね。 デジタル技術 デジタルテクノロジーそのものですね。例えばAIやサイバーセキュリティです。Chat GPTもかなり優秀で、今後逆にどうなっていくんでしょうね。SF映画のようにAIと人間が融合していく方向に進む可能性はありますが。。。 脱線しますが、テクノロジー関係の技術を持つ人材×英語人材を世界中で取り合うことになっていくはずなんです。AI技術やテクノロジー関係の人材はシドニーだけに限らず、世界中で今需要のある分野なので、こういう技術を持っている方は、逆にいうと地球規模で仕事を選択できる時代になってきています。そうなると、雇用する側としても魅力のある給与形態を提示する必要性があります。例えばですが、日本のように総合職で「エンジニア」として配属される給与よりも、オーストラリアで専門職として「エンジニア」で採用される方が、2倍以上のオファーがもらえます。アメリカも同様です。 ちなみにオーストラリアでは、賃金が異常に高いので、デジタル化を進めやすいんです。というのも、人件費とAI導入を天秤にかけやすいですし、生産性も課題になっています。日本のように、人件費が低いとAI導入を躊躇しますが、そうじゃない場合は導入検討しやすいですよね。自分の今の仕事がAIにとられないように、対策していく費用がありますね。 先進製造 これも同様にデジタルを導入して、生産効率を上げて製造していくということです。現在オーストラリアは、資源の輸出に頼った経済になっていて、国内で採った資源を日本や中国などの加工技術のある国に輸出し、買い戻すというビジネスモデルです。それを国内で完結できるようにしたいという狙いがあるのでしょうね。コロナの時のように、輸出入が止まってしまう不測の事態に対しても対応できますし、国内の技術力を上げて、効率的に国内製造を進めてくと思われます。 クリーンエネルギー・脱炭素技術 これはもはやオーストラリアだけではなく、世界でのテーマですよね。地球温暖化を阻止するためにできることを技術で対応していくということですね。 日本とオーストラリアは実は、原料供給と加工技術という意味ですごくいい補完関係にあると思うんです。そういった意味で、日本の技術や知識がオーストラリアでも活かせるかもしれないですね。 さて、ここまで見てきましたが、いかがでしたでしょうか。完全にテクノロジー分野を攻めるようですね。上記のような分野+英語ができると本当に、オーストラリアにとどまらず、世界中で働ける選択肢が広がります。一緒に可能性を広げていきましょう! 参考:Committee for Sydney:Transforming Sydney’s Economy 関連記事:シドニーで注力の5業界!ーついに資源国脱出へ?ー Career Meisterでは、皆様のキャリアの成功を全力でサポートいたします! ぜひYouTube動画もご覧いただき、新たなキャリアの可能性を広げてください!🚀✨  

29.Nov.2024

シドニーで注力の5業界!ーついに資源国脱出へ?ー

関連記事:【オーストラリア就職#26】2050年までにオーストラリアが欲しい人材とは?注目の5業界を紹介! Committee for Sydney think tankの最新のレポート「Transforming Sydney’s Economy」によると、シドニーで今後2050年までに注力する5つの業界が特定されました。このレポートによると、この特定分野に注力することにより、シドニーでは2050年までに100万人の雇用を生み出せると見込んでいます。今回、シドニーでは以下の分野が選定されました。 Financial services and fintech Bio-medical technologies and life sciences Digital technologies Advanced manufacturing Net zero and clean energy technology なぜ今、シドニーが注力するべき5業界を選定したのか? シドニーは、みなさんご存知の通り、オーストラリアで一番大きな都市です。シドニー単体でオーストラリアの経済活動の21%を占めており、多くの雇用も生み出しています。クリーンエネルギーやカーボンニュートラルなど、日本を含めた各国では環境に配慮した政策が打ち出されている一方で、シドニーが位置するオーストラリアNSW州の輸出の52%を石炭に頼っている状況です。日本はオーストラリアの主な資源輸出先の一つですが、日本でもカーボンニュートラルが国の方針として重要視されています。”We have become a ‘dig and ship’ economy. The result has been Australia’s position in the league table of economic complexity falling from 55th in 1995 to

19.Nov.2024

【オーストラリア就職#25】キャリア×留学ー留学で人生にプラスアルファを!一発逆転オーストラリア留学の魅力ー

実際のところ海外留学は「自分の人生にどれだけプラスアルファをもたらしてくれるのか」も気になるテーマですよね。今回は、オーストラリアで長年留学エージェントを経営しているKOKOSオーストラリア大学.com代表の上條さんとキャリアマイスターCEO楠本が対談し、留学で得られるポジティブな影響について語ります。留学がキャリアに与える影響や、人生を豊かにする「プラスアルファ」についてご紹介します。 ▶️ 今回の動画のハイライト: 留学エージェント利用のメリットとエージェント選びのコツ オーストラリア留学の魅力 留学の人気都市 留学後のキャリア 留学エージェント利用のメリットとは? -安心・安全スムーズな手続きが可能ー 上條さんの経営する留学エージェント、KOKOSオーストラリア大学.comは、オーストラリアのシドニーにあり、主に大学や大学院への進学をサポートする留学エージェントです。学校選びからビザ取得、現地生活のサポートまで一貫したサービスを提供しています。自分で大学を探したり、ネット上で信頼のおける情報を見つけるのは大変です。エージェントは常に大学側とのコミュニケーションを密に取っていますし、現地情報も豊富です。留学エージェントを利用することで、疑問解決から大学の情報収集、進学手続きもスムーズに進めることができるのがエージェント利用のメリットの一つです。 また、日本の留学エージェントでは手数料がかかることが一般的ですが、グローバルスタンダードでは提携大学からの報酬で留学エージェントが成り立っているため、手数料無料のケースが多いです。KOKOSオーストラリア大学.comはオーストラリアにあるほぼ全ての大学と提携しているため、無料でカウンセリング、手続き、現地サポートまでを提供しています。特に初めて海外へ行く学生にとって、たくさんの不安があると思いますが、頼れるエージェントを見つけることで、安心・安全な留学生活を一緒にスタートできるのも留学エージェントを利用する一つのメリットだと思います。 オーストラリア留学がもたらすプラスアルファとは?ー人生一発逆転!?ー オーストラリア留学は、キャリアを考えた時も大きな逆転チャンスが潜んでいます。よく言われていることかもしれませんが、オーストラリアでは留学枠を使って大学へ比較的簡単に入学できますが、卒業するのにはしっかりした勉強が必須です。オーストラリアには、世界的トップ100の大学も多数存在しており、入学さえできれば、今後のキャリアをいい方向に導いてくれる可能性が高くなります。日本との時差も少なく、学生ビザで働くことができ、英語圏でインターンのチャンスもある数少ない留学先の一つです。もちろん、留学にはお金がかかるので、大きな初期投資が必要になりますが、今後のキャリアを考えたときに大きなリターンを得られるチャンスもあるのが、オーストラリア留学の最大の魅力です。 また、異文化に飛び込む留学は、日本国内では得られない「異文化理解」や「視野の広がり」を肌で感じることができるのも留学の大きな魅力です。日本の枠にとらわれない視点を養うことで、物事を多角的に見る力や新たな価値観を吸収する力が身につきます。新しい環境で自分を試し、言語や文化の違いなどを乗り越えることで得られる自己成長も留学の大きなメリットです。留学での挑戦は、人生の中で自分の殻を破る大きな機会になると考えています。また、言語や文化の違いを超えて築かれる人脈は、今後のキャリアにも大きな影響を与えます。オーストラリアでの学びや生活を通じて培われる対話力は、将来的に仕事や日常生活でも活かせる強みとなるでしょう。このような経験は、自身のキャリア選択や生活の中で非常に重要な要素となり得ます。 今回の対談で明らかになったように、オーストラリア留学は単に語学学習や学歴取得だけではなく、それを超えた本当に大きな価値をもたらします。視野を広げ、自己成長を促し、キャリアに有益な経験を積む留学は、将来の人生において強力な武器となること間違いありません。留学を検討している方は、ぜひこの「プラスアルファ」を意識してまずはチャレンジしてみてください! それでは、また次回の動画をお楽しみ下さい。 動画をご覧いただいた感想や質問、今後のトピックに関するリクエストもお待ちしています。(動画へのご感想やご質問は、コメントやメッセージでお知らせください) Career Meisterでは、皆様のキャリアの成功を全力でサポートいたします! ぜひ動画をご覧いただき、新たなキャリアの可能性を広げてください!🚀✨  

28.Oct.2024

【オーストラリア就職#24】日系企業のレア求人3選!オーストラリアの日系企業を人材のプロが解説!

今回は知っているようで意外と知らない?オーストラリアにある日系企業についてお話しします。業界別ではどんな日系企業がオーストラリアに進出しているのか、求人から見る最近の日系企業の進出スタイル、日系企業の求人トレンドなど、日系企業に特化した人材業界のプロの目線から解説しています。今回は後編となります。 前回の内容:【オーストラリア就職#23】日系企業の求人トレンドとは?オーストラリアの日系企業事情を人材のプロが解説! ▶️ 今回の動画のハイライト: 日系企業が少ない業界 日系求人が少ない業種 まとめ 現地企業求人もあります! 日系企業が少ない業界ー需要の高い業界と思われるIT業界やエンジニア系の求人は少ない? 需要の高い業界と思われているIT業界やエンジニア系の求人は、日系企業関連に限ってお話しすると実は少ないのが現状です。その背景として2つのことが考えられます。1つ目は、そもそも日系のIT企業がほとんどオーストラリアに進出していないことです。例えば、IT系でいうと、楽天やYahoo!、ZOZOTOWNなどがありますが、オーストラリアには進出してきていません。オーストラリアにもAmazon Australiaがあったり他の企業もあり、日本のサービスを持ってくる必要性が低いんです。日系企業が少ない業界のため、その分野の求人も少ないということです。2つ目として、オーストラリアのIT企業も日本語スピーカーの必要性があまりないため、日本語スピーカーに限っていうと、現地企業での求人も少ないのが現状です。もちろん、「日本語」「日系」を考えていない場合は、多くの求人があります。 他に日系企業の少ない業界としては、出版や中古販売、外食チェーンが挙げられますね。外食チェーンがシドニーには結構進出しているんですが、メルボルンにはなかなか来てくれませんね。大戸屋、吉野家、びっくりドンキーなどがあったら嬉しいんですが。 日系求人が少ない職種は?ー日本人にも人気のマーケティングは実は求人が少ない? これは、マーケティングやHR(人事)です。マーケティングは経営戦略、新規開拓、市場調査などの戦略やリサーチからプロモーション、ソーシャルメディアまで多岐に渡ります。特にプロモーション(広告)でキャッチコピーを考えたり「言葉のセンス」が問われる分野のマーケティングでは、日本語スピーカーを対象にした求人はほとんどありません。逆に日本へマーケットを広げたい現地企業での求人はあるかもしれませんね。マーケティングやHRは、その国の文化や行動習性などと強く結びついているので、できる限り現地の人に受け入れらるように寄り添っていかないといけません。その点で、日本人に限らず、移民が活躍しにくい分野であると思います。 だた、Career Meister でもマーケティングに興味のある方からの相談を受けることが多く、非常に人気の分野です。ぜひみなさんには仕事をつかみ取って欲しいと思っていますが、日系に限ってお答えするとマーケティング分野での求人数が少ないのは事実です。 Career Meisterで現地企業の求人はある? Career Meister では、日系企業向け求人の取り扱いが6割ですが、実は現地企業向けの求人も4割程度扱っています。現地企業で多いのは、日本のクライアント企業に対応できる人材を探して欲しいというケースです。先ほどの話の通り、オーストラリア現地企業のHR(人事)はオーストラリア人であることが大半です。つまり、日本語スピーカーを採用することはできるけど、日本のクライアント企業と日本のビジネスマナーなど文化的にも対応できる人材を見極めることができないという課題があります。採用してみたら、日本の企業からクレームが来たというケースも少ないようです。そのような場合に、日本人の目線から人材採用をお手伝いさせてもらうことあるため現地企業からの問い合わせも実は結構多いんです。 まとめ 今回は後編でしたが、いかがでしたか? 日系企業や日本語スピーカーに限らなくても、チャンスを掴み取るためには「こまめに求人を確認!」するが鉄則です。仕事探し中は頻繁に求人サイトなどの求人情報にアクセスし、できる限り早めに応募まで進めてください。弊社での最新求人情報はWebsite、LinkedIn、Instagramで配信しています。また、登録者にはNewsletterも配信していますので、就活中の方はぜひ登録して、一緒にオーストラリア就職を目指しましょう! それでは、また次回の動画をお楽しみ下さい。 動画をご覧いただいた感想や質問、今後のトピックに関するリクエストもお待ちしています。(動画へのご感想やご質問は、コメントやメッセージでお知らせください) Career Meisterでは、皆様のキャリアの成功を全力でサポートいたします! ぜひ動画をご覧いただき、新たなキャリアの可能性を広げてください!🚀✨  

11.Oct.2024

就職アドバイザーとして登壇してきました!

JETプログラムから帰国された方向けに就職アドバイザーとして代表楠本が登壇してきました。 JETプログラムとは? “JETプログラムは、「語学指導等を行う外国青年招致事業」(The Japan Exchange and Teaching Programme)の略称で、地方自治体が総務省、外務省、文部科学省及び一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の協力の下に実施しています。JETプログラムは主に海外の青年を招致し、地方自治体、教育委員会及び全国の小・中学校や高等学校で、国際交流の業務と外国語教育に携わることにより、地域レベルでの草の根の国際化を推進することを目的としています。国内はもとより、世界各国から大規模な国際的人的交流として高く評価されており、このプログラムに係わる日本の各地域の人々と参加者が国際的なネットワークをつくり、国際社会において豊かな成果を実らせることが期待されています。1987年のプログラム開始以来、招致国は4ヵ国から51ヵ国に、参加者も848人から5,861人へと、事業は大きく発展してきています。そして、80ヶ国から7万9千人以上が参加しています。” 一般財団法人自治体国際化協会 (CLAIR) 馴染みがある例としては、「外国語指導助手(ALT)」が挙げられます。実はALTもJETプログラムの一環として国際交流の役割を担っています。 やっぱりネットワークが就職のカギ 以前にJETプログラムに参加し、すでにオーストラリアで就職している方々から、帰国されたばかりのJETプログラム参加者への就職アドバイスもありました。 今回プレゼンを聞いて感じたことは、やはりオーストラリア人でも卒業後や帰国後の就職に苦戦しているということです。日本人の私たちが日本で就職活動するのも、時間的にも精神的にも簡単ではありません。何枚もの履歴書を作成、企業研究、面接対策、面接練習、暑くても寒くても慣れないスーツを着ながら、無駄に緊張をして、失敗を繰り返し精神的なダメージも喰らいながら一歩づつ進めていきますよね。同様に現地の卒業生や帰国者も現地での就職に苦労しているように感じました。そりゃあ、現地の方ですらこんなにしっかりとレジュメやカバレターを作成し、面接対策をしてくるのですから、言語にハンデがある場合は、より一層の対策が必要だとも感じました。 最終的には、友達の紹介で就職先が決まったり、LinkedInでの投稿を見た企業から連絡が来てLinkedIn経由で就職先が決まったということでした。オーストラリアの就職においてネットワーク構築やSNSの活用は非常に重要だということをあたらめて認識しました。 オーストラリアでの留学を経て、日本での就職を検討している方もいると思います。JETプログラムで帰国された方はオーストラリアでの就活において、「JETプログラムに参加した」事実よりもそこから得た「ソフトスキル」をアピールする方が有効的とお話しされていました。日本に帰国した際の就活でも、企業側から「留学から何を得たのか」を求められる可能性がありますね。 就活Tips 「この業界や職種は向いていないかも」と決め撃ちせずにやってみると意外と向いていることがあるかもしれないので、「とりあえず、やってみる」のがおすすめ メンタル的なダメージを低減するために、「時間を決めて求人を探した方がいい」(毎日午前中に1時間だけとか) 面接はSTAR(Situation, Task, Action, and Result)で回答できるように練習する 面接で聞かれそうな質問を確認して、一通り回答できるように準備する 就職に関する疑問や問い合わせは、WEBのContact Usから受け付けております。 人材登録をしていただいた方には、Newsletterなどの配信もしておりますので、就活にぜひご活用ください。

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