News & Career Advice

24.Jan.2025

【オーストラリア就職#28】スポンサービザも変更!?労働法、労働市場から見る2024年総括と2025年市場予測

2025年、労働市場の未来はどう変わる?〜2024年の総括と2025年の市場動向予測〜 新しい年を迎えた今、2025年の労働市場はどのように変化していくのか気になりますよね。特に注目されるのが、スポンサービザ(Subclass482)の改定です。これにより、企業と求職者の双方に新たな課題とチャンスがあるかもしれません。今回のYouTubeでは、2024年の労働市場総括と、2025年の労働市場予測、スポンサービザの改定についてお話ししています。 2024年の労働規定に関する変更点 2024年と2025年の労働市場に関して 2025年の労働規定変更に関して スポンサービザに関する変更点 2025年労働日系市場予測 2024年の労働市場を振り返る 2024年は、オーストラリアの移民法の改訂により移民関連、ビザ関連の変更がありました。また、労働市場がコロナ以前に戻ってきたことで、求職者が有利な売り手市場から企業が有利な買い手市場へシフトしています。2022年から2023年の出稼ぎ状況から一変し、ワーホリの方がなかなか仕事に就けないなどのニュースが注目されましたが、実際の労働市場でも同様に「人が余っている」という状況が2024年上旬から続いています。2024年は新しい規定ができたり、移民が一気に増えたり、またビザの改定など労働市場に多くの変化をもたらしました。 Right to disconnect(つながらない権利)の施行 2024年8月から新しくRight to disconnectが施行されました。労働者を守るための権利で、会社からの就業時間外の連絡において、緊急性が低い場合は「返信・反応しなくても良い」ということが定められました。現状ではまだ判断基準が曖昧ですが、2025年内に判例により少しづつ判断基準がクリアになっていくことが予想されます。 参考:Fair Work: Right to disconnect  こちらも合わせてご覧ください:繋がらない権利-Right to disconnect- 2024年8月26日から施行! カジュアル労働 2024年8月に「カジュアル労働」が再定義されました。カジュアル労働は平たくいうと、「空いている時間で働く」という雇用です。雇用主からしても必要な時に働いてくれる人、働く側も、受け取ったシフトに対して働くか働かないかの選択肢があります。わかりやすく例えると、「今日働ける?」「いきます!」もしくは「今日働ける?」「今日は無理です」という具合です。上記のようにカジュアル雇用は「完全にカジュアル」であるため、有給や手当がない代わりに時給が通常の25%高くなります。 参考:Fair Work:Casual employees 2024年の労働市場ー学生や移民の増加ー コロナで足止めを喰らっていた留学生や永住権を持っているけど入国できなかった方が2022年半ばごろに一気に戻ってきました。その影響で留学生においては、2年のコースを経て、2024年に卒業する方が今までになく多くいました。そのため、「就職」の観点から見るとエントリーレベルの就職が非常に厳しく、また、この時期に来た移民の増加も相まって労働市場(特にエントリーレベル)は溢れかえっていたような印象です。 2025年も買い手市場が予想され、この状況は続くと考えられます。 2025年労働市場予測 2025年の見通しですが、2024年と大きく変化はないかなと予想しています。ただ、労働規制の観点からすると、以下の変更が予定されています。 Right to disconnect(つながらない権利)の施行 2024年8月からすでに施行されていますが、実はスモールビジネスでの施行は2025年8月からになります。なので、今年から全ての企業において適用されることなります。 Superannuationが12%に上昇 2025年7月からはSuperannuationが12%に上がります。これは雇用主側に関係する内容ですが、ご自身のSuperannuationも確認するようにしましょう。ちなみにSuperannuationは継続的な計画上昇が実施されており、今回11.5%→12%になります。2025年7月のパーセンテージが2028年まで継続される予定です。 ちなみに、、、Superannuation とは? 退職金として雇用主が給与とは別に従業員に支払うものです。 ファンド(もしくは自分)がそのお金を運用(投資)し、 60歳以降に引き出すことができます(例外あり)。 言わば会社が支払ってくれるiDeCoを想像していただくとわかりやすいかもしれません。 参考:・Australian Government Australian Taxation Office : What is super 

20.Dec.2024

【オーストラリア就職#27】世界が認める30年連続No.1!知れば誇れる日本のスゴさ

ハーバード大学が発表している「経済複雑性ランキング」において日本は約30年間1位を維持しています。今回の動画は、そんな日本の凄さに焦点を当てた雑談編です。最近のキャリア相談では、日本にネガティブな印象を持っている方が多く、その反動で「オーストラリアで働きたい」と思われている方が増えてきている印象です。この動画を通じて海外に20年近く住んでいるからこそわかる「日本の魅力」を皆さんにお伝えしたいと思います。ということで今回は、経済複雑性ランキング、ブランド別車売上ランキング、収益化キャラクターランキングなどを通じて日本の凄さを見てみました! 日本が30年間1位の経済の複雑性ランキングとは? 経済複雑性ランキングNo.1 ブランド別車売上ランキング in オーストラリア 世界収益化キャラクターランキング 日本のブランドイメージは健在? 経済複雑性とは? 経済複雑性とは、ウィキペディアによると”経済複雑性指標(Economic Complexity Index 以下ECI)は、国家全体など巨大な経済システムの生産力の特徴を測る全体的な指標である。”と定義されています。また、同じくウィキペディアによると、経済複雑性により以下のことが測定できるとされています。 ”ECIは国家の多様度と輸出品目の遍在性の2点を考慮に入れているため、 その国家がいかに多様であるか、またその国家の産業がいかに洗練されているか の両方を測定することができる。 ある国家のECIが「高い」ということは、その国家の 輸出品目が多岐にわたっており、かつそれらが 遍在性の低い(例えばロボットアームなどは開発できる国が限られており遍在性が低いといえる)品目であり、またそれらが 多様性の高い国家で生産されている” 経済の多様性と言い換えた方がわかりやすいかもしれません。経済の複雑性(多様性)が高いほど、輸出による収入源が各分野に分散されており、国としての安定性が高いとも言えます。また、それぞれの分野が高いレベルであり、技術を掛け合わせて新しいものを開発していく能力があるとも言えると思います。 少なくともハーバード大学が公表している経済複雑性のランキングにおいて、日本は1995年から2022年(最新データ)まで約30年間世界ランク首位を維持しています。 Harvard.edu. (2024a). The Atlas of Economic Complexity by @HarvardGrwthLab. [online] Available at: https://atlas.hks.harvard.edu/rankings. 日本とオーストラリアの輸出カテゴリー 以下の図は、日本とオーストラリアそれぞれの輸出内容が分野別に色分けされているものです。比較してみると、日本は車、機械関連の割合が大きく、オーストラリアはMineralの輸出が50%程、ついでサービスや農業関連の輸出が大きいことがわかります。経済複雑性の観点から、オレンジ=複雑性が低い、ミドリ=複雑性が高いで見てみるとわかりやすいですね。 日本 Harvard.edu. (2024). The Atlas of Economic Complexity by @HarvardGrwthLab. [online] Available at: https://atlas.hks.harvard.edu/explore/treemap?exporter=country-392 オーストラリア Harvard.edu. (2024c). The

04.Dec.2024

【オーストラリア就職#26】2050年までにオーストラリアが欲しい人材とは?注目の5業界を紹介!

特定された5業界とは? Committee for Sydney think tankの最新のレポート「Transforming Sydney’s Economy」によると、シドニーで今後2050年までに注力する5つの業界が特定されました。このレポートによると、この特定分野に注力することにより、シドニーでは2050年までに100万人の雇用を生み出せると見込んでいます。今回、シドニーでは以下の分野が選定されました。 Financial services and fintech Bio-medical technologies and life sciences Digital technologies Advanced manufacturing Net zero and clean energy technology では、一つずつ見ていきましょう。 金融サービス・フィンテック フィンテックとは、金融(Finance)× テクノロジーの造語です。例えばオンラインペイメントやオンライン送金などが該当します。タップで支払いができたり、以前のように銀行に行かなくても簡単にオンラインで送金ができる時代になっています。特にオーストラリアでは、現金を触ったり、お財布を持つ機会もだいぶ減りました。こういうテクノロジー×金融の動きが今後はますます加速していくと思います。 バイオメディカル技術・ライフサイエンス 例えば、日系企業でもリコーやキャノン、オリンパスなどの医療機器メーカーがオーストラリアに進出しています。これらがさらにAIとくっついて、医療現場によりデジタルが活用されていくということだと思います。健康をモニタリングしたり、病気の治療や予防などに活用されていくということがより一般的になってくるのではないでしょうか。語弊があるかもしれませんが、俗にいう白人を中心とした先進国や日本は、どうやって寿命を伸ばすか、どうやって治療技術を伸ばしていくかという課題に先に直面する(している)ので、この傾向はより加速していくでしょうね。ライフサイエンスにおいては、食物のサイエンスも含まれると思います。健康にいい食糧を育てるための技術だったり、それを効率的に育てるために活用されると思います。実はあまり詳しくない分野なので、少し曖昧になってしまいましたが、イメージとしては上記のような応用技術が今後加速していくということでしょうね。 デジタル技術 デジタルテクノロジーそのものですね。例えばAIやサイバーセキュリティです。Chat GPTもかなり優秀で、今後逆にどうなっていくんでしょうね。SF映画のようにAIと人間が融合していく方向に進む可能性はありますが。。。 脱線しますが、テクノロジー関係の技術を持つ人材×英語人材を世界中で取り合うことになっていくはずなんです。AI技術やテクノロジー関係の人材はシドニーだけに限らず、世界中で今需要のある分野なので、こういう技術を持っている方は、逆にいうと地球規模で仕事を選択できる時代になってきています。そうなると、雇用する側としても魅力のある給与形態を提示する必要性があります。例えばですが、日本のように総合職で「エンジニア」として配属される給与よりも、オーストラリアで専門職として「エンジニア」で採用される方が、2倍以上のオファーがもらえます。アメリカも同様です。 ちなみにオーストラリアでは、賃金が異常に高いので、デジタル化を進めやすいんです。というのも、人件費とAI導入を天秤にかけやすいですし、生産性も課題になっています。日本のように、人件費が低いとAI導入を躊躇しますが、そうじゃない場合は導入検討しやすいですよね。自分の今の仕事がAIにとられないように、対策していく費用がありますね。 先進製造 これも同様にデジタルを導入して、生産効率を上げて製造していくということです。現在オーストラリアは、資源の輸出に頼った経済になっていて、国内で採った資源を日本や中国などの加工技術のある国に輸出し、買い戻すというビジネスモデルです。それを国内で完結できるようにしたいという狙いがあるのでしょうね。コロナの時のように、輸出入が止まってしまう不測の事態に対しても対応できますし、国内の技術力を上げて、効率的に国内製造を進めてくと思われます。 クリーンエネルギー・脱炭素技術 これはもはやオーストラリアだけではなく、世界でのテーマですよね。地球温暖化を阻止するためにできることを技術で対応していくということですね。 日本とオーストラリアは実は、原料供給と加工技術という意味ですごくいい補完関係にあると思うんです。そういった意味で、日本の技術や知識がオーストラリアでも活かせるかもしれないですね。 さて、ここまで見てきましたが、いかがでしたでしょうか。完全にテクノロジー分野を攻めるようですね。上記のような分野+英語ができると本当に、オーストラリアにとどまらず、世界中で働ける選択肢が広がります。一緒に可能性を広げていきましょう! 参考:Committee for Sydney:Transforming Sydney’s Economy 関連記事:シドニーで注力の5業界!ーついに資源国脱出へ?ー Career Meisterでは、皆様のキャリアの成功を全力でサポートいたします! ぜひYouTube動画もご覧いただき、新たなキャリアの可能性を広げてください!🚀✨  

29.Nov.2024

シドニーで注力の5業界!ーついに資源国脱出へ?ー

関連記事:【オーストラリア就職#26】2050年までにオーストラリアが欲しい人材とは?注目の5業界を紹介! Committee for Sydney think tankの最新のレポート「Transforming Sydney’s Economy」によると、シドニーで今後2050年までに注力する5つの業界が特定されました。このレポートによると、この特定分野に注力することにより、シドニーでは2050年までに100万人の雇用を生み出せると見込んでいます。今回、シドニーでは以下の分野が選定されました。 Financial services and fintech Bio-medical technologies and life sciences Digital technologies Advanced manufacturing Net zero and clean energy technology なぜ今、シドニーが注力するべき5業界を選定したのか? シドニーは、みなさんご存知の通り、オーストラリアで一番大きな都市です。シドニー単体でオーストラリアの経済活動の21%を占めており、多くの雇用も生み出しています。クリーンエネルギーやカーボンニュートラルなど、日本を含めた各国では環境に配慮した政策が打ち出されている一方で、シドニーが位置するオーストラリアNSW州の輸出の52%を石炭に頼っている状況です。日本はオーストラリアの主な資源輸出先の一つですが、日本でもカーボンニュートラルが国の方針として重要視されています。”We have become a ‘dig and ship’ economy. The result has been Australia’s position in the league table of economic complexity falling from 55th in 1995 to

19.Nov.2024

【オーストラリア就職#25】キャリア×留学ー留学で人生にプラスアルファを!一発逆転オーストラリア留学の魅力ー

実際のところ海外留学は「自分の人生にどれだけプラスアルファをもたらしてくれるのか」も気になるテーマですよね。今回は、オーストラリアで長年留学エージェントを経営しているKOKOSオーストラリア大学.com代表の上條さんとキャリアマイスターCEO楠本が対談し、留学で得られるポジティブな影響について語ります。留学がキャリアに与える影響や、人生を豊かにする「プラスアルファ」についてご紹介します。 ▶️ 今回の動画のハイライト: 留学エージェント利用のメリットとエージェント選びのコツ オーストラリア留学の魅力 留学の人気都市 留学後のキャリア 留学エージェント利用のメリットとは? -安心・安全スムーズな手続きが可能ー 上條さんの経営する留学エージェント、KOKOSオーストラリア大学.comは、オーストラリアのシドニーにあり、主に大学や大学院への進学をサポートする留学エージェントです。学校選びからビザ取得、現地生活のサポートまで一貫したサービスを提供しています。自分で大学を探したり、ネット上で信頼のおける情報を見つけるのは大変です。エージェントは常に大学側とのコミュニケーションを密に取っていますし、現地情報も豊富です。留学エージェントを利用することで、疑問解決から大学の情報収集、進学手続きもスムーズに進めることができるのがエージェント利用のメリットの一つです。 また、日本の留学エージェントでは手数料がかかることが一般的ですが、グローバルスタンダードでは提携大学からの報酬で留学エージェントが成り立っているため、手数料無料のケースが多いです。KOKOSオーストラリア大学.comはオーストラリアにあるほぼ全ての大学と提携しているため、無料でカウンセリング、手続き、現地サポートまでを提供しています。特に初めて海外へ行く学生にとって、たくさんの不安があると思いますが、頼れるエージェントを見つけることで、安心・安全な留学生活を一緒にスタートできるのも留学エージェントを利用する一つのメリットだと思います。 オーストラリア留学がもたらすプラスアルファとは?ー人生一発逆転!?ー オーストラリア留学は、キャリアを考えた時も大きな逆転チャンスが潜んでいます。よく言われていることかもしれませんが、オーストラリアでは留学枠を使って大学へ比較的簡単に入学できますが、卒業するのにはしっかりした勉強が必須です。オーストラリアには、世界的トップ100の大学も多数存在しており、入学さえできれば、今後のキャリアをいい方向に導いてくれる可能性が高くなります。日本との時差も少なく、学生ビザで働くことができ、英語圏でインターンのチャンスもある数少ない留学先の一つです。もちろん、留学にはお金がかかるので、大きな初期投資が必要になりますが、今後のキャリアを考えたときに大きなリターンを得られるチャンスもあるのが、オーストラリア留学の最大の魅力です。 また、異文化に飛び込む留学は、日本国内では得られない「異文化理解」や「視野の広がり」を肌で感じることができるのも留学の大きな魅力です。日本の枠にとらわれない視点を養うことで、物事を多角的に見る力や新たな価値観を吸収する力が身につきます。新しい環境で自分を試し、言語や文化の違いなどを乗り越えることで得られる自己成長も留学の大きなメリットです。留学での挑戦は、人生の中で自分の殻を破る大きな機会になると考えています。また、言語や文化の違いを超えて築かれる人脈は、今後のキャリアにも大きな影響を与えます。オーストラリアでの学びや生活を通じて培われる対話力は、将来的に仕事や日常生活でも活かせる強みとなるでしょう。このような経験は、自身のキャリア選択や生活の中で非常に重要な要素となり得ます。 今回の対談で明らかになったように、オーストラリア留学は単に語学学習や学歴取得だけではなく、それを超えた本当に大きな価値をもたらします。視野を広げ、自己成長を促し、キャリアに有益な経験を積む留学は、将来の人生において強力な武器となること間違いありません。留学を検討している方は、ぜひこの「プラスアルファ」を意識してまずはチャレンジしてみてください! それでは、また次回の動画をお楽しみ下さい。 動画をご覧いただいた感想や質問、今後のトピックに関するリクエストもお待ちしています。(動画へのご感想やご質問は、コメントやメッセージでお知らせください) Career Meisterでは、皆様のキャリアの成功を全力でサポートいたします! ぜひ動画をご覧いただき、新たなキャリアの可能性を広げてください!🚀✨  

28.Oct.2024

【オーストラリア就職#24】日系企業のレア求人3選!オーストラリアの日系企業を人材のプロが解説!

今回は知っているようで意外と知らない?オーストラリアにある日系企業についてお話しします。業界別ではどんな日系企業がオーストラリアに進出しているのか、求人から見る最近の日系企業の進出スタイル、日系企業の求人トレンドなど、日系企業に特化した人材業界のプロの目線から解説しています。今回は後編となります。 前回の内容:【オーストラリア就職#23】日系企業の求人トレンドとは?オーストラリアの日系企業事情を人材のプロが解説! ▶️ 今回の動画のハイライト: 日系企業が少ない業界 日系求人が少ない業種 まとめ 現地企業求人もあります! 日系企業が少ない業界ー需要の高い業界と思われるIT業界やエンジニア系の求人は少ない? 需要の高い業界と思われているIT業界やエンジニア系の求人は、日系企業関連に限ってお話しすると実は少ないのが現状です。その背景として2つのことが考えられます。1つ目は、そもそも日系のIT企業がほとんどオーストラリアに進出していないことです。例えば、IT系でいうと、楽天やYahoo!、ZOZOTOWNなどがありますが、オーストラリアには進出してきていません。オーストラリアにもAmazon Australiaがあったり他の企業もあり、日本のサービスを持ってくる必要性が低いんです。日系企業が少ない業界のため、その分野の求人も少ないということです。2つ目として、オーストラリアのIT企業も日本語スピーカーの必要性があまりないため、日本語スピーカーに限っていうと、現地企業での求人も少ないのが現状です。もちろん、「日本語」「日系」を考えていない場合は、多くの求人があります。 他に日系企業の少ない業界としては、出版や中古販売、外食チェーンが挙げられますね。外食チェーンがシドニーには結構進出しているんですが、メルボルンにはなかなか来てくれませんね。大戸屋、吉野家、びっくりドンキーなどがあったら嬉しいんですが。 日系求人が少ない職種は?ー日本人にも人気のマーケティングは実は求人が少ない? これは、マーケティングやHR(人事)です。マーケティングは経営戦略、新規開拓、市場調査などの戦略やリサーチからプロモーション、ソーシャルメディアまで多岐に渡ります。特にプロモーション(広告)でキャッチコピーを考えたり「言葉のセンス」が問われる分野のマーケティングでは、日本語スピーカーを対象にした求人はほとんどありません。逆に日本へマーケットを広げたい現地企業での求人はあるかもしれませんね。マーケティングやHRは、その国の文化や行動習性などと強く結びついているので、できる限り現地の人に受け入れらるように寄り添っていかないといけません。その点で、日本人に限らず、移民が活躍しにくい分野であると思います。 だた、Career Meister でもマーケティングに興味のある方からの相談を受けることが多く、非常に人気の分野です。ぜひみなさんには仕事をつかみ取って欲しいと思っていますが、日系に限ってお答えするとマーケティング分野での求人数が少ないのは事実です。 Career Meisterで現地企業の求人はある? Career Meister では、日系企業向け求人の取り扱いが6割ですが、実は現地企業向けの求人も4割程度扱っています。現地企業で多いのは、日本のクライアント企業に対応できる人材を探して欲しいというケースです。先ほどの話の通り、オーストラリア現地企業のHR(人事)はオーストラリア人であることが大半です。つまり、日本語スピーカーを採用することはできるけど、日本のクライアント企業と日本のビジネスマナーなど文化的にも対応できる人材を見極めることができないという課題があります。採用してみたら、日本の企業からクレームが来たというケースも少ないようです。そのような場合に、日本人の目線から人材採用をお手伝いさせてもらうことあるため現地企業からの問い合わせも実は結構多いんです。 まとめ 今回は後編でしたが、いかがでしたか? 日系企業や日本語スピーカーに限らなくても、チャンスを掴み取るためには「こまめに求人を確認!」するが鉄則です。仕事探し中は頻繁に求人サイトなどの求人情報にアクセスし、できる限り早めに応募まで進めてください。弊社での最新求人情報はWebsite、LinkedIn、Instagramで配信しています。また、登録者にはNewsletterも配信していますので、就活中の方はぜひ登録して、一緒にオーストラリア就職を目指しましょう! それでは、また次回の動画をお楽しみ下さい。 動画をご覧いただいた感想や質問、今後のトピックに関するリクエストもお待ちしています。(動画へのご感想やご質問は、コメントやメッセージでお知らせください) Career Meisterでは、皆様のキャリアの成功を全力でサポートいたします! ぜひ動画をご覧いただき、新たなキャリアの可能性を広げてください!🚀✨  

11.Oct.2024

就職アドバイザーとして登壇してきました!

JETプログラムから帰国された方向けに就職アドバイザーとして代表楠本が登壇してきました。 JETプログラムとは? “JETプログラムは、「語学指導等を行う外国青年招致事業」(The Japan Exchange and Teaching Programme)の略称で、地方自治体が総務省、外務省、文部科学省及び一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の協力の下に実施しています。JETプログラムは主に海外の青年を招致し、地方自治体、教育委員会及び全国の小・中学校や高等学校で、国際交流の業務と外国語教育に携わることにより、地域レベルでの草の根の国際化を推進することを目的としています。国内はもとより、世界各国から大規模な国際的人的交流として高く評価されており、このプログラムに係わる日本の各地域の人々と参加者が国際的なネットワークをつくり、国際社会において豊かな成果を実らせることが期待されています。1987年のプログラム開始以来、招致国は4ヵ国から51ヵ国に、参加者も848人から5,861人へと、事業は大きく発展してきています。そして、80ヶ国から7万9千人以上が参加しています。” 一般財団法人自治体国際化協会 (CLAIR) 馴染みがある例としては、「外国語指導助手(ALT)」が挙げられます。実はALTもJETプログラムの一環として国際交流の役割を担っています。 やっぱりネットワークが就職のカギ 以前にJETプログラムに参加し、すでにオーストラリアで就職している方々から、帰国されたばかりのJETプログラム参加者への就職アドバイスもありました。 今回プレゼンを聞いて感じたことは、やはりオーストラリア人でも卒業後や帰国後の就職に苦戦しているということです。日本人の私たちが日本で就職活動するのも、時間的にも精神的にも簡単ではありません。何枚もの履歴書を作成、企業研究、面接対策、面接練習、暑くても寒くても慣れないスーツを着ながら、無駄に緊張をして、失敗を繰り返し精神的なダメージも喰らいながら一歩づつ進めていきますよね。同様に現地の卒業生や帰国者も現地での就職に苦労しているように感じました。そりゃあ、現地の方ですらこんなにしっかりとレジュメやカバレターを作成し、面接対策をしてくるのですから、言語にハンデがある場合は、より一層の対策が必要だとも感じました。 最終的には、友達の紹介で就職先が決まったり、LinkedInでの投稿を見た企業から連絡が来てLinkedIn経由で就職先が決まったということでした。オーストラリアの就職においてネットワーク構築やSNSの活用は非常に重要だということをあたらめて認識しました。 オーストラリアでの留学を経て、日本での就職を検討している方もいると思います。JETプログラムで帰国された方はオーストラリアでの就活において、「JETプログラムに参加した」事実よりもそこから得た「ソフトスキル」をアピールする方が有効的とお話しされていました。日本に帰国した際の就活でも、企業側から「留学から何を得たのか」を求められる可能性がありますね。 就活Tips 「この業界や職種は向いていないかも」と決め撃ちせずにやってみると意外と向いていることがあるかもしれないので、「とりあえず、やってみる」のがおすすめ メンタル的なダメージを低減するために、「時間を決めて求人を探した方がいい」(毎日午前中に1時間だけとか) 面接はSTAR(Situation, Task, Action, and Result)で回答できるように練習する 面接で聞かれそうな質問を確認して、一通り回答できるように準備する 就職に関する疑問や問い合わせは、WEBのContact Usから受け付けております。 人材登録をしていただいた方には、Newsletterなどの配信もしておりますので、就活にぜひご活用ください。

09.Oct.2024

【オーストラリア就職#23】日系企業の求人トレンドとは?オーストラリアの日系企業事情を人材のプロが解説!

今回は知っているようで意外と知らない?オーストラリアにある日系企業についてお話しします。業界別ではどんな日系企業がオーストラリアに進出しているのか、求人から見る最近の日系企業の進出スタイル、日系企業の求人トレンドなど、日系企業に特化した人材業界のプロの目線から解説しています。 ▶️ 今回の動画のハイライト: Career Meister の紹介 オーストラリア(特にメルボルン)にある日系企業は? 業界別で見る日系企業 職種別で見る日系企業求人 最近の日系企業の求人トレンド Career Meister の紹介 Career Meister(キャリア マイスター)は2015年2月に創業し、メルボルンを拠点に「人材紹介(正社員・契約社員)」「人材派遣(カジュアル)」、オーストラリアでの「人事コンサルティング」を展開しています。専門としている分野は「オーストラリアで事業を展開している日本企業(70%)」のほか、「日本や日本人向けのビジネスを展開しているオーストラリア企業・グローバル企業(30%)」など、日本とのビジネスコネクションがある企業への総合人材サービスの提供に最大の強みと専門性を持っています。ご紹介しているお仕事は多岐に渡り、新卒の営業職や事務職などから会計、ITなどの専門性の高いポジションや、General ManagerやDirectorなどのシニアレベルのポジションまで幅広く扱っています。Career Meisterでは経験豊富な人材スペシャリストが「日本人」と「地球人」の両方の目線で、候補者とクライアント企業に高品質なサービスとケアを提供しています。 メルボルンにある日系企業数は? メルボルンの商工会議所に登録している企業ベースでみると、約100社。加えて、登録していない企業や日系資本の企業を含めるとメルボルンだけで約150社の日系企業が存在しています。シドニーはメルボルンの2倍、約300社程度だと思われます。実際に各都市の日本商工会議所に登録している企業数でみると以下のグラフようになります。(各都市で重複して登録している企業もあります) 日系企業もしくは日本と関係のあるビジネスに携わりたい方は、シドニーやメルボルンの方がチャンスが広がります。 ※データは2024年現在時点 メルボルンにはどんな業界の日系企業が進出しているのか? メーカー(製造業)が圧倒的に多く、メルボルンに日系企業が150社ある程で考えると50社ほどのメーカー企業が進出し、活躍しています。次いで、物流、商社、ファイナンス、サービス、小売などとなります。近年では、ユニクロや無印などの小売や不動産開発・住宅メーカーも積極的に進出してきていますが、商工会議所の登録社を参考にすると製造業、輸出入、投資などの分野が合わせて約60%を占めています。 職種別で見る日系企業求人と最近の求人トレンド 実はここ最近で増えている求人は営業職です。というのも、新規参入や既存で事業展開している日系企業のスタイルが2017年ごろまでと比べて小規模になってきていることが背景として挙げられます。どういうことかというと、2017年ごろまでは自動車業界を中心にメルボルンでオフィスと工場を構えて、大きな規模で事業展開しているスタイルが主流でした。200人以上の従業員がいるなど、会社規模が大きかったことに加えて、時代的にも英語が堪能な駐在員が割と少なかったので、通訳翻訳から総務、レセプション、簡単な人事までこなしてくれるようなオールラウンダーや秘書が求められていました。 ところが、最近では駐在員は1〜2人で進出してきて、そこからオーストラリアでの市場を開拓していこうという日系企業が増えています。また、駐在員の英語レベルも高くなっており、通訳や翻訳要員として現地の人材を採用するケースは少なくなっています。ただ、市場を開拓していくにあたり、やはり文化的な理解、オーストラリアでのビジネスマナーや慣習、英語でのビジネスの仕方など現地にいる方の助けが必要になるケースが見られます。そんな背景から、最近では一緒に市場を拡大していく営業職の求人が増えています。 また、小規模で進出してくる日系企業の特徴として、駐在員は新規開拓などのマーケティングを含む営業や、マネジメントで来られる方が多く、現地での採用に対しては、経理・財務担当など、オールラウンダーというよりは専門的なスキルのある人材を探すケースが圧倒的に多くなってきています。 他には、カスタマーサポート関連のお仕事にも多くの需要があります。APACというアジア+オセアニアで区域管理をしている企業は、APACの統括拠点としてシンガポールやメルボルン、シドニーを選ぶ企業も多くあります。その場合、その統括エリアに本店に近い機能を持たせるため、コールセンターなどのカスタマーサポートを構えているケースも多く、リモートで日本顧客の対応をします。そのためカスタマーサポート関連の仕事も絶えずあります。ただ、懸念としては、APACの統括をオーストラリアに置いている企業は、人件費をはじめ経営コストが高く、どこかのタイミングで、もっと経営コストを抑えられる国に統括場所を移動させる可能性があるかもしれません(笑)。ただ、オーストラリアに置くメリットとしては、時差がほとんど無いことや、治安や政治が安帝していることに加えて、他のAPACの国と比べて、日本人の永住者が多いことが挙げられます。短期ではなく、長期的に働くことができる人材がいるのは企業としては心強いですよね。 ちなみに、2021年時点でオーストラリアに住む日本生まれの日本人数は40,000人程度です。 参考:www.abs.gov.au. (n.d.). 2021 People in Australia who were born in Japan, Census Country of birth QuickStats | Australian Bureau of Statistics. [online] Available at: https://www.abs.gov.au/census/find-census-data/quickstats/2021/6201_AUS.

01.Oct.2024

オーストラリアの働き方ー出社義務化とハイブリッド勤務の行方ー

2024年初頭から、オーストラリアではポストコロナ時代の雇用状況の変化により、在宅勤務と出社勤務を巡る議論が活発化しています。出社と在宅勤務を織り交ぜた「ハイブリッド勤務」が定着したものの、企業と従業員の間で働き方の最適なバランスを巡る対立が表面化しています。労働法、企業方針、従業員の希望など複合的な背景から今まさにポストコロナの働き方が過渡期にあるように感じます。 世代別の出社傾向と地域差 興味深いことにオーストラリアでは、特にZ世代(1996~2010年生まれ)の従業員が他の世代に比べて出社率が高いということが調査によりわかっています。キャリアの初期段階にあり、ネットワーキングや学びのために出社を強要されている可能性もあるかもしれません。また、ニューサウスウェールズ州では公務員の出社推進が決まったのに対し、ヴィクトリア州政府は依然として在宅勤務を維持しています。 労働市場の変化と雇用主の動き オーストラリアの労働市場は、パンデミック直後の人材不足から一転し、市場の特徴として経済回復、移民増加による労働人口の増加、失業率の低下が挙げられます。したがって、雇用主優位の市場傾向(買い手市場)が強まっているのが現状です。企業は生産性向上を目的に出社を促しており、ANZ銀行やサンコープ、オリジン・エナジーなどの企業が、従業員に対して出社日数を増やすことを業績評価や報酬に関連付ける新しい取り組みを進めています。出社率が増加することで、メルボルンCBDなどでの活気や経済回復も期待されています。 雇用主と従業員の対立 先日、フェアワークでは民間企業の事務職を対象とする「クラークス・アワード」に在宅勤務に関する条項を導入する方針を発表しました。労働者としては、在宅勤務を重要な福利厚生として位置付けており、これが決定されると在宅勤務の選択肢が認められます。一方で、ロバート・ハーフの調査によれば、出社義務を導入した企業の31%で少なくとも1人の従業員が退職していると報告しています。出社義務化には一定の反発があり、買い手市場の中、「人材確保」の面からも従業員の要望とのバランスを取っていく必要があります。 AIの発展により業務効率化が進む一方で、企業は生産性向上と賃金のバランス、そして柔軟な働き方をどう取り入れるかが課題になります。「やることをしっかりやってればいい!」というオーストラリアらしい働き方が変化していきそうな予感です。この過渡期を乗り切るために、従業員は仕事へのコミットメントがより一層重要になり、企業側も従業員のニーズに柔軟に対応することが鍵となりそうです。 参考:The Daily NNA豪州&オセアニア版(Australia & Oceania Edition)

30.Sep.2024

【オーストラリア就職#22】オーストラリア平均年収1000万は本当?人材のプロが解説します!

オーストラリアは給与が高いと言われています。実際に平均年収が10万ドル(約1000万)に到達したということで、今回は人材業界の目線から平均年収1000万について紐解いていきます。 ▶️ 今回の動画のハイライト: 平均年収10万ドル(1000万)は本当か!? オーストラリアの年収中央値は? 年収の高い業界 平均年収10万ドルは事実! 給与は高い!豪生活の実態は困窮 活躍する日本人も増加 ※為替によって前後しますが、現在はAUD1ドル=100円近いので、1ドル=100円で換算しています オーストラリアの平均年収10万ドルは事実 オーストラリアの平均年収は10万ドル、これはAUD1ドル=100円と考えると1000万円に相当します。まず、平均年収1000万円(相当)が本当かというと、それはデータ上事実です。 ただ、実は日本円で年収約600−700万円あたりが中央値となっていて、実際にはこのくらいの年収を稼いでいる人が一番多いというのが現実です。なので、平均年収1000万は事実ですが、実際にはそこまで稼いでいない層もかなり多いということです。 業界によって給与が決まる この年収は、職業によっても変わってきます。お医者さん系、デジタル系はもちろんですが、オーストラリアでは資源系で活躍する人も給与が高いです。例えば、マイニングや天然ガスなどに携わる業務、近年では風力発電や太陽光発電に関する仕事が給与水準を引き上げています。逆に、ツーリズムやホスピタリティなどの業界は同じ職種だとしても給与が少し上がりにくい傾向があります。 特にパースでは、資源系の給与水準が高いために州全体の給与水準が高くなっています。一方で、シドニーやメルボルンなどでは、IT系や金融系が高いですね。また、給与は需給バランスにも影響されます。働き手がいないと給与が上がり、アドミンのような人気職は給与が上がりにくい傾向にあります。 Australian Bureau of Statistics (May 2024), Average Weekly Earnings, Australia, ABS Website, accessed 27 September 2024. Seekの年収が高い職業リストやAustralian Bureau of Statisticsのデータを参考にしてみてください。 High salary careers Average Weekly Earnings, Australia 実は日本の方が豊かな生活ができるかも? 日本の平均年収は450万程度です。それと比べるとオーストラリアの年収1000万はやっぱり高い気がしますが、実際のところは物価を考えると結構大変です。中央値の年収600−700万の層は生活がかなり圧迫されており、利率も上がっているのでローンや家賃の支払いで収入の50%程になってしまっているというのがニュースになる程です。なので、給料はいいですが、生活するとなると家賃などの支出も同じだけ大きいということです。物価に対して同じくらいの比率の給料であれば、日本の方が豊かな暮らしができるかもしれません。ただ、ワークライフバランスなど働き方は違うので、日本が合う人、オーストラリアが合う人もいると思います。 日本人でも1000万プレイヤーが増えている 一昔前までは、実は日本人で1000万稼げる人はほとんどいませんでした。業界的に給与が上がりにくいポジションで働いている人が多かったということです。しかし、オーストラリアで大学を卒業する人が増えたりしたことで、徐々にIT業界など働く人も増えてきました。高い水準の分野で活躍できる日本人が増えてきています。 動画をご覧いただいた感想や質問、今後のトピックに関するリクエストもお待ちしています。(動画へのご感想やご質問は、コメントやメッセージでお知らせください) Career Meisterでは、皆様のキャリアの成功を全力でサポートいたします! ぜひ動画をご覧いただき、新たなキャリアの可能性を広げてください!🚀✨  

Back to Career Advice Index

Have an enquiry?
We're here to help you, click here to contact us!