【オーストラリア就職#11】海外就職を目指す方必見!ー駐在員から現地転職のリアル (前編)ー

今回は初めてのゲストが登場いたします!初めてゲストにお迎えさせていただいたのは、駐在から現地転職を実現された杉山さんです。杉山さんは、2019年から日系企業メーカーの駐在員としてメルボルンで過ごし、2023年11月よりオーストラリア現地でBig4と呼ばれる会計事務所にて法人税申告書作成業務に従事されています。

今回は前編として、会計士を目指された理由から実際にどうやって転職活動をしたのか聞いてみました!

グローバルプロフェッショナルを目指す方必見です!

今回の動画のハイライト:

  • Big4の仕事とは?   
  • 会計士という道を選んだ理由
  • 海外就職を目指したきっかけは?
  • 日豪の会計資格の違いは?
  • 海外転職を選んだ理由と現地就職の現実
  • どうやって現地企業を探したの?

ゲストご紹介

杉山晴紀(すぎやまはるき)

1988年生まれ。神奈川県横浜市で育ち、大学在学中に公認会計士試験に合格。卒業後は東京のBig 4税理士法人にて7年勤務したのち、日系企業に転職しメルボルンへ駐在し、主に経理や税務、予算管理業務に従事。駐在中にメルボルンBig 4へ転職し、現在はオーストラリア現地企業の法人税申告書作成業務に従事している。

CareerMeister:実はBig4と言われてピンとこない人も多いと思うので、Big 4のお仕事について教えてください。

杉山:Big4とはその名の通り、大手の会計事務所です。世界的に大手会計事務所と呼ばれる会社が4つありますので、総称して「Big4」と言われています。主なサービスのひとつが監査です。監査は、会計士やBig4が客観的に行う企業評価で、各企業の事業状況(売上や損益など)を確認し、健全な経営状況かどうか、第三者機関として一定の基準に基づき客観的に評価する仕事です。投資家が投資判断をしたり、銀行が貸し入れをしたりするための判断材料になっています。他には、例えば税金の申請書の作成があります。実はこれが私がやっている業務で、オーストラリアではオーストラリアのクライアントに向けたオーストラリアの法人税の申告書を作成しています。他にも、グローバルネットワークを併せ持つBig4では、ビザのサポートや駐在員の個人所得税の申告書なども対応しています。

CareerMeister:監査法人って通常学生にとってはあまり身近な存在ではないと思いますが、大学在学中から会計事務所で働きたいと目指したきっかけはあるんですか?

杉山:実は、中高を男子校という狭い社会で過ごして、大学は受験をして人数の多い学校に進学したんです。一気に世界が広がって、自分とはスペックの違う同級生をたくさん見てきました。コミュニケーションに長けた人や帰国子女、そんな同級生がたくさんいて「こいつらと就職活動して、多分俺負けるな」って思ったのが会計士を目指した理由です。数字も嫌いではなかったし、学生時代は企業に勤めて配属ガチャや望まない転勤に巻き込まれることを過剰にネガティブに捉えていました。専門職であれば、ある程度自分で住む場所が選べると思ったのもきっかけの一つです。テレビの影響かもしれませんが、訪問営業みたいな営業、「おばさん、おばさん、この浄水器安いよ」みたいなのは絶対無理だと思っていたので。

楠本:イメージが極端ですね笑

CareerMeister:新卒から日本で働いて、海外に行きたい、海外で働きたいと思われたきっかけはあったんですか?

杉山:全然グローバル志向とかなくて、むしろ会計士の試験勉強自体、英語からの逃げでもありました。英語は得意ではなかったんですけど、グローバル企業だったので、仕事上どうしても必要でした。仕事を通じて、「あれ、英語意外といけるかも」と思ったんです。あとは、働き始めて中途半端に小金も手に入れて

楠本:中途半端に小金も手に入れて笑

杉山:そうなんです。会計士も儲からないんですよ。その小金で20代は狂ったように海外旅行に行きました。延べ25カ国くらい行ったと思います。でも、仕事では帰国子女でバンバン英語を話す新卒に囲まれて、TOEIC900点とはいえ、読み書きはできても、聞けない話せないという典型的な状況でした。「やっぱり自分って英語できないんだな。一回海外に行かないとダメだな。」と仕事をきっかけに感じましたね。ちょうどその頃、同級生も駐在で海外に行き始めている時で、自分よりも英語できないと思ってたやつも赴任して、「許せねえ!」と。英語力を伸ばしたいって思いと、周りの影響に感化されて、海外駐在を前提とした転職活動を始めたんです。日系の企業で駐在を前提としている求人はあまりなかったんですが、たまたま「メルボルン駐在」を見つけて、これだ!と思って応募しました。

CareerMeister:杉山さんが取得されたのは日本の公認会計士ですよね。日本の公認会計士ってオーストラリアでもそのまま移行して使えるものなんですか?

杉山:全く意味はありません。オーストラリアの資格が欲しい場合は、0から勉強し直しです。実は、私もオーストラリアの会計士資格はまだ取っていません。将来的には取得したいと思っていますが、現在のレベルでは求められていなく、採用時も実務経験が重視され、なんとか採用してもらいました。ステップアップして、責任者になる場合は、当然必要になります。

楠本:日本人でCAを持たれている方だと、USCPAからの移行が多いように感じます。オーストラリアでCAを取得した人は、コンバートしてCAを取得した人たちのことをインチキって言うんですよ。こっちで取得するには、オーストラリアで会計士を目指す選りすぐりのエリートたちと競い合って、ディベートとかしながら取得することになるので。

CareerMeister:2019年に駐在員として赴任されて、すぐにコロナになっちゃいましたよね。ロックダウンもかなり厳しかったですが、オーストラリアで頑張りたいなと思われたポイントはなんだったんですか?

杉山:オーストラリアをもっと知りたいなと思いました。赴任先も従業員は日本人4人程度の小さい子会社で、日本村に属している気がして、少しもどかしくなったんです。また、メーカー勤務でしたが、規模が小さく求められる会計基準もハイレベルではなかったため、会計士として成長している実感があまりありいませんでした。もう一度バリバリと会計の仕事に戻りたいと思ったんです。日本で一緒に会計士試験を乗り越えてきた仲間も、管理職になっていたりして。転職してオーストラリアで会計の仕事をできるようになりましたので、そう言う比較対象が減った分、ストレスは軽減されました。他のポイントとしては、同級生や周りの人って必然的に似てきますが、メルボルンでは、日本人も含めて全く自分と違うバックグランドを持つ人たちとの出逢いが新鮮で刺激になったり、気候も穏やか。そこも残りたいと思った理由の一つです。実は花粉症もひどいんですけど、日本よりはだいぶ楽です。杉山のくせに杉の山なんか行った日にはもうしんどすぎますからね笑。食事だけは日本食が恋しいので、飯テロを回避するため、インスタはあまり見ないようにしています笑

楠本:なるほど。見えない敵と戦ってますね!

CareerMeister:現地の企業に転職されて、今度は社内生存競争ですね。

杉山:まず感じるのは、英語の圧倒的な壁ですね。英語はできるって勘違いしていたんですけど、現地の企業に転職して、自分が圧倒的にできない立場になり、上司には、かなり助けてもらっています。

CareerMeister:ちなみに、駐在員は「駐在員パッケージ」というか、ボーナスがたくさんついてきますが、転職にあたり、安定した生活とチャレンジ、天秤にかけた時に悩みませんでしたか?裸一貫でもう一回勝負みたいな。

杉山:・・・・とりあえず、家賃は駐在員の時から3分の1になりました笑。やっぱり駐在員って恵まれているんですよね。家賃負担で住居費用もほぼ全額出ますし、いわゆるタワマン、ジムプール付きに住めます。一時帰国する時にはフライト代まで出るし、プライベート保険代も負担してもらえる。現地採用になるとそれが全部自己負担なので、もちろん負担は大きいですけど、それ以上にこっちで頑張りたいって気持ちの方が強かったですね。ただ、やっぱり駐在員って期間が有限ですよね。会社は採用してくれて、約束通りメルボルンに送り出してくれて、4年半も滞在させてくれて、本当に会社のおかげでメルボルンで4年も過ごさせてもらったのに、もらったのに、なんで会社ごときが俺の人生決めるんだ!俺の人生なんで会社が決める権利あるの!?ってとんでもないことを思って、現地で転職しました。

楠本:クーデターですね笑

CareerMeister:オーストラリアの場合は、ビザの都合上、4年くらいの駐在期間が一般的です。そろそろ帰任のタイミングでもおかしくなかったと思いますが、それを待たずにオーストラリアで転職活動を始めたんですね。実際にどのように仕事を探したんですか?

杉山:もうすべてコネとゴネです!使える人脈を全部使って、ゴネるところはゴネる。やっぱりオーストラリアで就職するにあたって、おっしゃてた通りで、経験・言語能力に加えて、ビザの壁が立ちはだかるんです。会社にスポンサーしてもらっていた一時就労ビザだったので、スポンサーしてくれる会社でしか働けませんでした。なので、普通に応募しても100%落ちるだろうなと。そんな状況でしたので、これまでの人脈をフル活用して相談して、繋いでもらい、なんとか今の会社に勤めています。3社受けたうち、1社はBig4以外の現地の会計事務所でしたが、日系企業のクライアントがいないため、日本語のメリットは全くなく、むしろクライアントにお金をもらって働ける英語レベルではないと不採用になりました。英語は頑張ってきたつもりだったんですけど、普通に落とされます。現地採用で要求される英語のレベルの高さを痛感しました。

楠本:日系のクライアントがいれば、日本語ができるから採用とはならなくても、日本語のアドバンテージもあると思うんですが、日本語を全く扱わないポジションになればなるほど、ハードルは上がりますよね。

後編はこちら:【オーストラリア就職#12】海外就職を目指す方必見!ー駐在員から現地転職のリアル (後編)ー


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