2026年7月1日から、オーストラリアの最低賃金(National Minimum Wage)が6%引き上げられることが発表されました。
新しい最低賃金は 時給26.44豪ドル。現在の為替レートでは日本円で約3,000円を超える水準です。
一見すると「働く人にとって朗報」に見えますが、実は雇用する企業側にも、これからオーストラリアで仕事を探す人にも大きな影響があります。
今回はCareer Meister代表の楠本が、このニュースの背景と今後の就職市場への影響について語ります。
最低賃金上昇のニュースについてはこちらをご確認ください。
楠本:
そうなんです。2026年7月1日から、オーストラリア全土の最低賃金が26.44豪ドルになります。日本円にすると、今の為替なら時給3,000円を超えます。
しかもこれはあくまで最低賃金。
カジュアル雇用ならさらに25%のカジュアルロードが加算されますし、日曜勤務や祝日勤務にはペナルティレートも適用されます。
つまり実際にはもっと高い人件費になるケースが多いんです。
働く側からすると嬉しいニュースですが、企業側は大変そうですね。
楠本:
かなり大きなインパクトがあります。
なぜなら単純に時給が上がるだけではないからです。
企業は給与だけでなく、
なども支払います。
すべての計算のベースとなる給与額が上がるので、人件費全体が押し上げられます。
スーパーアニュエーションの支払いルールも同時期に変わりますよね?
楠本:
そうなんです。
これまでは企業は3か月ごとにまとめて支払えば良かったのですが、今後は給与支払いとほぼ同時に納付する方向へ移行します。
つまり企業は今まで以上にキャッシュフロー管理が重要になります。
給与上昇に加えてPayday Superというスーパーも給与と同時支払いになりますので、特に中小企業やスモールビジネスにとっては大きな負担です。
Payday Superとは?
オーストラリア政府による制度改革で、雇用主に対して従業員への給与支払と 同時にスーパーアニュエーション(年金拠出)を支払うことを義務付ける仕組みです。2026年7月1日から開始されます。
参考記事
働いている人には良いニュースですが、これから就職する人にはどうでしょう?
楠本:
そこが重要なポイントです。
最低賃金が上がるということは、
企業側からすると
「この人に本当にその価値があるのか?」
を今まで以上に慎重に見るようになります。
例えば年間換算すると、
26.44ドル × 38時間 × 52週
で約52,000豪ドルになります。
現在の日本円換算では約600万円近い水準です。
企業としては、エントリーレベルの人材にも相応の投資をすることになるわけです。本当に企業に貢献できる人間かどうかをより一層吟味されるようになると思います。
最近はAIの話もよく出ますよね。
楠本:
そうですね。
企業からすると、
「この業務は人でなければできないのか?」
という視点がますます強くなります。
最低賃金が上がれば上がるほど、
への投資も進みます。
特に単純作業やエントリーレベルのポジションは影響を受けやすくなるでしょう。
つまり仕事探しは難しくなる可能性があるんですね。
楠本:
そう思います。
特に企業は即戦力を求める傾向が強くなるでしょう。
だからこそ、
など、自分自身の市場価値を高めることがますます重要になります。
最低賃金の引き上げは、現在働いている人にとってはポジティブなニュースです。
しかし一方で、
といった変化も同時に起こる可能性があります。
これからオーストラリアで就職を目指す方は、
「時給が上がった」ではなく、
「自分の市場価値も上げなければならない」
という視点を持つことが重要です。
「自分の強みが分からない」
「オーストラリアで評価されるスキルを知りたい」
「就職活動をどう進めればいいか相談したい」
そんな方は、ぜひCareer Meisterまでお気軽にご相談ください。
高時給の時代だからこそ、「選ばれる人材」になることがこれまで以上に重要になっています。
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