オーストラリア就職

オーストラリアの履歴書の書き方、基本ルール

オーストラリアで仕事を探し始めたとき、

最初に直面するのが「英文履歴書書き方がわからない」ということだと思います。

「日本の履歴書を英語にすればいいの?」

「CVやResumeって何が違うの?」

実は、こうした質問は非常に多くいただきます。

残念ながら、日本で使っていた履歴書をそのまま英語に訳して提出してもオーストラリア式の履歴書にはなりません。

つまずく理由はシンプルで、日本とオーストラリアでは「履歴書の考え方」が全く違うからです。

この記事では、オーストラリアの履歴書の基本を解説していきます。

また、応用編として書類通過率を上げるためのコツもありますので、こちらも参考にしてください。

日本とオーストラリアの履歴書の違いとは?

まずは大きな違いを押さえておきましょう。

日本の履歴書は「経歴を正確に伝える書類」であるのに対し、

オーストラリアの履歴書(Resume / CV)は、

「自分を売り込むためのツール」という表現が近いかもしれません。

この考え方の違いが、書き方や評価基準の違いにそのまま表れています。

CV・Resumeは違うの?

「CVと履歴書って別ですか?」

結論、オーストラリアでは同じものと考えていただいて構いません。

CV(Curriculum Vitae)はラテン語で「course of life」という意味を持ち、すべての詳細を記載したものという意味がありますが、オーストラリアでは、CV・Resumeともほぼ同義語で理解されています。

日本では、2つに分かれています。

  • 履歴書
  • 職務経歴書

一方オーストラリアでは、「CV=履歴書+職務経歴書」と考えるとわかりやすいかもしれません。

基本項目の違い(一覧)

これはすでにご存知かもしれませんが、オーストラリア式の履歴書には顔写真や年齢、生年月日、国籍、性別は記載してはいけません。

また、決められたフォーマットもありません。

項目 日本の履歴書 オーストラリアの履歴書
写真 必須 不要(基本的に記載しない)
年齢・性別 記載あり 記載しない
フォーマット 定型あり 自由形式
内容 経歴・事実中心 スキル・成果中心
志望動機 履歴書内に記載 カバーレターで別提出
住所 全部記載 エリアまで

なぜ写真や年齢を書かないのか?

オーストラリアは多文化な国で様々な人種が生活しています。

日々の生活と同様に採用においても、公平性(Fairness)と差別防止(Anti-discrimination)が非常に重視されています。

そのため、

  • 年齢
  • 性別
  • 国籍
  • 見た目

といった情報は、評価に影響を与えないようにするのが前提です。

実際、これらを記載してしまうと、企業側が扱いに困ることもあります。

日本の感覚で書いてしまうと、逆効果になる可能性もあるため注意が必要となります。

ちなみに面接でも、上記に関する質問は禁止されていることを覚えておきましょう。

オーストラリアの履歴書で重視される3つのポイント

では、何が評価されるのでしょうか?

採用担当者が見ているポイントはシンプルです。

① どんなスキルがあるか

前述の通り、見た目や年齢、国籍ではなくを問えませんので、シンプルに「何ができる人なのか」が明確に伝わることが重要です。

つまり、言語化が非常に重要になります。

これまでの経験をわかりやすく伝わるように、かつ、求人に見合うスキルをアピールすることが大切です。

② どんな成果を出したか

オーストラリアでは、経験の「中身」よりも成果や実績が重視されます。

例えば:

❌ 顧客対応を担当

✅ 1日50名以上の顧客対応を行い、リピート率向上に貢献

このように、できるだけ具体的に言語化して伝えることが重要です。

③ 応募ポジションとの一致度

すべての履歴書に共通して言えるのが、「その仕事に合っているか」です。

そのため、オーストラリアでは

  • 求人ごとに履歴書を調整する
  • Job Descriptionに合わせる

ことが前提になっています。

よくあるパターン

実際の面談で多いケースをいくつか紹介します。応募先が日系企業でも、人事は現地の人であるパターンもありますので、オーストラリアのルールに合わせて履歴書を作成しましょう。

❌ 日本の履歴書をそのまま英訳

  • 業務内容だけを書いている
  • 成果やスキルが見えない

「できること」が伝わらず、評価されにくい原因になります。また、英訳ではなく、伝わりやすくプロフェッショナルに書き直しましょう。

❌ 情報の整理ができていない

  • 関係ない経験まで全部書いている
  • 逆に情報が少なすぎる

採用側が判断しづらくなるため、応募職種に関連しない経験は記載しないようにしましょう。

例えば、事務職に応募する際に、ホスピタリティでの経験は書かなくてOKです。

❌ 志望動機の扱いを間違えている

オーストラリアでは、志望動機はカバーレターで伝えるのが基本。履歴書に長く書く必要はありません。

 

履歴書を作る際は、次のステップを意識すると整理しやすくなります。

STEP① 自分のスキルを棚卸しする

→ 何ができるのかを言語化

STEP② 成果ベースで書き直す

→ 数字や結果を入れる。採用側が知りたいのは、「どんなアプリケーションを使えるかではなく、どんな成果を上げたのか」です。

STEP③ 応募先に合わせて調整する

→ Job Descriptionをもとに職歴の書き方を工夫する。

CVの基本フォーマット(見本構成)

オーストラリアのCVは自由形式ですが、一般的な構成はほぼ決まっています。

① Personal Details(基本情報)

  • 名前
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • LinkedIn(あれば)

※以下は不要です。

  • 写真
  • 年齢
  • 性別
  • 住所の詳細

② Professional Summary(サマリー)

2〜4行程度で自分がどんな人材かを要約します。

例:Customer service professional with 3+ years experience in hospitality industry…

③ Skills(スキル)

簡単な箇条書きでOK

  • Customer Service
  • Communication
  • Microsoft Office
  • Team Management

④ Work Experience(職歴)

日本は古い経歴から記載しますが、新しい経歴が上、古い経歴が下になるように記載してください。

  • 会社名
  • 役職
  • 期間
  • 実績・成果

⑤ Education(学歴)

大学もしくは最終学歴を記載してください。

  • 学校名
  • 学位・コース
  • 修了年

⑥ Certifications / Licenses(資格)

  • IT系資格
  • 自動車免許など

⑦ Referees(推薦者)

通常は「Available upon request」と書くだけで構いません。企業が推薦者へ連絡し、人物像などを確認するケースがあります。推薦者への連絡が必要な場合は、別途コンタクト先を共有することになります。

まとめ

オーストラリアの履歴書は、日本のものとは大きく異なります。

その違いは単なるフォーマットではなく、「評価される考え方の違い」にあります。もちろん、人間性や人物像は大事ですが、公平にまずは「何ができるか」が問われる構成になっています。

  • 経歴ではなくスキル
  • 業務ではなく成果
  • 一般的な履歴書ではなく「その仕事に合わせた履歴書」

この考え方に切り替えることが、書類通過への第一歩です。

履歴書と言ったら、日本でいう「履歴書+職務経歴書」であり、書いてはいけない項目もあることを覚えておきましょう。

履歴書の基本を理解したら、次に重要なのは「通過する履歴書の書き方」。

次回の記事で採用側の視点やATS(AI選考)の仕組みを含めて、詳しく解説しています。


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