オーストラリア就職

日本人が採用されない本当の理由3つ【オーストラリア就職#50】

オーストラリアで日本人が就職に苦労する理由はこの3つです。

  • 戦力不足
  • 思い込み(理想過多)
  • 戦略不足

そして最も重要なのは、 「雇われる理由を持てているか」

「永住権もあるし、これからオーストラリアでキャリアを築いていきたい」

そう思って就職活動を始めたものの、

なかなか内定が出ない。面接には進むのに落ちる。

オーストラリアで就職活動をしている日本人の多くが、一度はこの壁にぶつかります。実際に現地で採用に関わっていると、結果が出ない人にはいくつかの共通点があることが見えてきます。

単純に「英語ができないから」といった一言では片付けられるものではありません。

この記事では、オーストラリアの採用現場のリアルをもとに、

日本人が就職でつまずく3つの理由と、その乗り越え方を解説します。

オーストラリア就職は「難しくて当たり前」

オーストラリアでの就職は、そもそも簡単ではありません。

まず前提として理解しておきたいのは、私たちはオーストラリアにおいて「外国人」であるということです。

私たちはあくまで外国人(移民)であり、現地の採用市場は当然ながらローカル人材向けに作られているからです。

現地の企業からすれば、応募者はローカル人材を含めた競争の中にあり、日本人であること自体が特別に有利に働くケースは多くありません。つまり、そもそも日本人向けに設計された採用市場ではないのです。

つまり、「苦労して当たり前」なフィールドで戦っているという前提を持つことが、スタートラインになります。

この前提を理解しないまま就職活動を進めてしまうと、「なぜ自分は受からないのか」という感情に陥りやすくなります。

理由①:即戦力として見られていない

最も多く、そして最も本質的な理由が、「戦力として判断されていない」ケースです。

オーストラリアの採用は非常にシンプルで、企業が採用する際に見ているのは、「今この瞬間に価値を発揮できる人材かどうか」です。そのため、英語力や職務経験、専門スキルのいずれかが不足していると、「教育が必要な人材」と見なされ、採用の優先順位は下がってしまいます。

たとえば、よくあるケースとして

「せっかくオーストラリアに来たから新しいことに挑戦したい」

この気持ちはとてもよく分かります。仮に、日本で営業をしていた人がオーストラリアで未経験職種へのチャレンジする場合、企業からすると「未経験の外国人」という評価になります。これは日本国内でも同じで、経験のない外国人をあえて採用する企業は多くありません。

企業側の視点で考えると、

「給与を払ってまで、未経験の人に学ばせる理由があるか?」

という問いに、明確に「YES」と答えられない限り採用にはつながりません。

ここで重要なのは「英語ができない=不採用」というわけではない点です。実際には、英語はあくまで一つの要素にすぎず、それを補うだけの専門性や実績があれば、採用されるケースも十分にあります。

つまり問われているのは、「英語ができるかどうか」ではなく、英語以外も含めた総合的な価値なのです。逆に言えば、「英語+α」がないと選ばれにくいというのが現実です。

  • 英語力が不十分
  • 職務経験が浅い
  • 専門性がない
  • 未経験職種に挑戦している

理由②:理想と現実のギャップ

次に多いのが、「理想が高すぎる」という問題です。

面接やカウンセリングの場でよく聞くのが、「ローカル企業で働きたい」「ワークライフバランスを重視したい」「在宅勤務がいい」といった希望です。

しかし、それらをすべて満たすポジションは、実際には非常に競争率が高い領域です。

「理想の働き方」を最初から求めすぎている傾向があります。

  • オーストラリア企業で働きたい
  • ワークライフバランス重視
  • 在宅勤務・フレックス
  • シティ(CBD)勤務
  • 日系企業は避けたい

日本に置き換えてみると、「都心の大企業で、待遇が良く、在宅勤務もできる会社に入りたい」と言っているのと近い状態です。これがどれだけ難しいかは、想像しやすいのではないでしょうか。

特に来たばかりの方や車がない方は特に「シティで働きたい」と希望されます。しかし、シティの求人は、競争が激しいことは言うまでもありません。

  • 応募者が多い
  • 条件が良い
  • 競争が激しい

つまり、 「一番難しい場所」から攻めている状態になっているのです。

正直に言うと、これは日本人でも簡単ではない条件です。それを外国人として、初手から狙うとなると、難易度は一気に上がってしまいます。

成功する人の共通点:遠回りをする

実は、オーストラリアで成功している他国の移民を見ると、戦略は大きく異なります。彼らは最初から理想の仕事を狙うのではなく、郊外や条件の厳しい環境でも経験を積み、数年かけてキャリアを構築していきます。

戦略として、「最初から理想を取りにいく」のではなく、ステップを踏んで近づいていくという発想です。

日系企業はむしろチャンス

面接をしていると「日系企業は避けたい」という声もよく聞きます。実は、日系企業があるというのは、日本人にとって圧倒的に有利です。

  • 日本語が評価される
  • 日本での経験が活かせる
  • 環境に適応しやすい

ここで経験を積み、そこからローカル企業へステップアップするのもキャリアステップとしては、現実的な選択です。

理由③:戦略と情報が足りていない

三つ目の理由は、「情報と戦略の不足」です。

オーストラリアの就職市場は、日本のように情報が整理されているわけではありません。求人の多くは表に出ていないこともあり、受け身の姿勢ではチャンスを取りこぼしてしまいます。

実際によくあるのが、求人サイトだけに依存しているケースです。しかし、現地では、紹介やネットワーキングを通じてポジションが埋まることも少なくないので、積極的に情報を収集しにいく姿勢が重要です。

情報は「自分で取りにいくもの」

  • YouTubeだけ
  • SEEKだけ
  • 知人の情報だけ

という方は要注意。情報源が限られていることで、そもそも選択肢が狭くなっているケースも多く見られます。YouTubeや身近な人の話だけで判断してしまうと、偏った理解のまま就職活動を進めることになります。

情報チャネルを広げることと、人とつながることで見えてくる世界もあります。実はオーストラリアでは、「誰を知っているか」も採用に大きく影響するケースが結構あります。

  • LinkedInを使う
  • ネットワーキング
  • 紹介ルートを持つ

「ビザがあれば働ける」は間違い

最後に、多くの人が誤解しているポイントにも触れておきます。

ワーキングホリデーから永住権やパートナービザに切り替わると、確かに就労制限はなくなります。制限なく働ける、ビザで選考ができないことはなくなり、就活の大きなステップです。

しかし、残念ながらそれによってスキルや経験が向上するわけではありません。

企業が見ているのは、あくまで「この人を採用する理由があるかどうか」です。

つまり、ビザはあくまで「スタートラインに立つための条件」であり、採用の決め手ではないということです。

まとめ:選ばれるために必要なこと

オーストラリアで就職するために最も重要なのは、「なぜ自分が選ばれるのか」を説明できることです。

採用は常に比較の中で行われます。同じポジションに対して複数の候補者がいる中で、選ばれる理由を持っているかどうかが結果を分けます。

そのためには、以下をしっかり備えておくことが重要です。

  • 自分のスキル・経験を言語化できているか
  • 理想だけでなく戦略的に動けているか
  • 情報・チャネルを広げているか

遠回りに見える道であっても、それが結果的に最短ルートになることは少なくありません。

オーストラリアで日本人が就職に苦労する理由はこの3つです。

  • 戦力不足
  • 思い込み(理想過多)
  • 戦略不足

そして最も重要なのは、 「雇われる理由を持てているか」です。


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