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07.Jul.2025

日本人が暮らしやすい「オーストラリアの都市ランキング」2025年版【オーストラリア就職#36】

「メルボルンに長年住んでいるので、個人的には一番暮らしやすいと感じている」──そう思っている私たちキャリアマイスターのチームですが、果たして本当にメルボルンがベストなのでしょうか?と、ふと疑問に思いました。

日本人移住者として、仕事・生活・インフラ・環境などを含めて最も暮らしやすい都市はどこか?という視点から、独自調査をもとに「2025年 都市別暮らしやすさランキング(日本人目線)」を作成しました。人材会社目線で、「仕事」に重きを置いた結果になっています。

※このランキングは、あくまでオーストラリア人ではなく、日本人移住者にとっての住みやすさに焦点を当てています。都市ごとに以下の6つの項目を5点満点で評価し、合計30点満点でランク付けを行いました。

今回の動画では、このランキングを発表していこうと思います。

評価の6項目(各5点満点)

① 生活コスト

家賃や物価はもちろん、通勤距離も考慮。「シティ中心部から約45分圏内に住む」ことを想定し、その周辺の住居費や交通費を基準に比較しています。都市によっては通勤に片道60分かかることもあり、生活の質に大きく影響します。

② 日本人支援環境

医療(日本語対応病院)、日本語教育機関(バイリンガル校・補習校・日本人学校)、アジアングローサリーの充実度など、日本語環境の有無や日本文化とのつながりのしやすさを評価。

③ 仕事の得やすさ

日本人が仕事を見つけやすいかどうか。求人の種類や規模、移民に対する雇用文化などを総合的にチェック。

④ 職種の多様性

仕事の数だけでなく、「どんな仕事があるか」という選択肢の幅も重要視しました。多様な職種がある都市ほど、日本人のキャリア形成にも柔軟性があります。

⑤ 高収入職へのアクセス

オーストラリアで高収入とされる「年収175,000ドル(約1,700万円)」以上のポジションに、日本人がどれだけ就ける可能性があるか。

⑥ 都市機能と交通・気候

治安や交通の便、行政手続きのしやすさ、そして気候・自然災害(例:山火事、台風、洪水)も含めた“住みやすさの地力”をチェックしました。

オーストラリア各州の州都に、生活都市として人気のゴールドコーストを加えた全9都市を評価しました。

  • メルボルン(VIC)
  • シドニー(NSW)
  • ブリスベン(QLD)
  • パース(WA)
  • アデレード(SA)
  • キャンベラ(ACT)
  • ホバート(TAS)
  • ダーウィン(NT)
  • ゴールドコースト(QLD)

第8位:ダーウィン(17点)

赤道に近いダーウィンは、東南アジアとほぼ同じ気候。1年を通して暑く湿気があり、四季ではなく「雨季と乾季」に分かれる熱帯気候帯です。

出張で訪れた際の感想を一言で言えば「暑い!」。

生活費は意外と高めで、日本人のサポート環境も乏しく、仕事の選択肢や高収入職のアクセス面でもマイナス評価。加えて、そもそも日本人移民が非常に少ない地域でもあります。

ただし、ダーウィンならではのメリットとしては、天然ガスやマイニング、建設系、アジア向け物流のハブ機能を担う地域でもあり、短期間でしっかり稼ぎたい人にはチャンスもあります。

ちなみに、直接ダーウィンに住む日本人にお話を伺ったことがありますが、「髪を切るために3ヶ月に一度シンガポールへ行く」方もいるみたいです。メルボルンよりも近く、パスポートは必要ですが、週末に「ちょっとシンガポールまで」が可能な距離感のようです。

ダーウィンは「自然と近い暮らし」や「暑さも湿気も平気!」な人にとっては魅力的かもしれません。クロコダイルも近くにいるカントリーライフ、短期間で出稼ぎスタイルで働くにはいいかもしれません。

第7位:ホバート(18点)

南端タスマニア州の州都ホバート。個人的にはもっと上位に来てほしいくらい、自然豊かで空気も水も美味しく、生活のクオリティは最高峰です。

夏でも最高気温が25度程度で、猛暑を避けられる“オーストラリアの避暑地”的存在。

ただし…やはりネックは「仕事」。高収入職の選択肢は限られ、職種の多様性も大都市と比べてかなり限定的。タスマニアに本社を置く企業も少なく、多くはシドニーやメルボルンに拠点を構えています。

ホバートは海鮮も豊富で、林業・漁業・観光に強みを持つ都市。完全リモートで仕事が完結できる人には理想的な移住先です。

北海道の地方都市に近い雰囲気で、オーストラリアの「第二の人生」や「セカンドキャリア」としての暮らしにも向いています。

また、「タスマニアに住んでます」というだけで、人が良さそうな印象を持たれたり、ブランド的な魅力も不思議とある地域です。

補足情報ですが、水がとても冷たく、サーフィンをする方は分厚いウェットスーツ必須!

第6位:ゴールドコースト(19.5点)

観光地としても人気のゴールドコーストは、陽気な気候と美しいビーチが最大の魅力です。1年を通じて温暖で、海や自然が好きな人には理想的な環境。日本にいる多くの皆さんが、オーストラリアと聞いてイメージする最初の場所がこの「ゴールドコースト」です。

生活コストはシドニーやメルボルンに比べると抑えめですが、近年は人気上昇に伴い家賃が高騰気味。観光業関連で働く日本人も多く、日本語医療や教育環境も整備されています。ブリスベン、ケアンズを含むクイーンズランド州の日本人数はメルボルンを超えているため、日本食も豊富で日本人が住みやすい環境が整っています。

仕事面では観光・サービス業がメインです。職種の多様性は限定的で、高収入職の選択肢は少なめ。観光業界に関わる仕事を求める人にはチャンスがありますが、それ以外の分野は限られることもあります。収入に対して、生活費が高くなってしまいやすい傾向があるかもしれません。

ビーチと都市機能のバランスが良い点は見逃せません。気候も温暖で過ごしやすいです。

生活の質と自然の豊かさを重視し、穏やかなライフスタイルを求める日本人に支持される都市です。

第5位:アデレード(19.5点)

南オーストラリア州の州都アデレードは、程よい都市規模と自然のバランスが魅力です。生活コストはオーストラリアの主要都市の中でも比較的リーズナブルで、家賃や物価が抑えられるため、生活の質が高いのが特徴。

日本人コミュニティは大きくないですが、都市機能は整っています。気候は温暖で四季が感じられ、洪水や山火事といった大きな自然災害リスクは比較的低いです。小さい街なので、車で30分圏内でビーチに行けたり、世界レベルのワイナリーへもアクセスできます。

どちらかというと、ゆっくり落ち着いた環境で、教育環境も整った場所で生活したい人におすすめです。職種の多様性はメルボルンやシドニーほど多くないので、アデレードで大学を卒業後に、一旦メルボルンやシドニーで就職をする人がほとんどです。経験を積んでから「戻ってくる場所」として、ゆったりとしたペースで働きたい人に向いている移住先です。

高収入職へのアクセスはやや限られますが、安定した中間層の仕事は豊富です。若者がチャレンジしていく街というよりは、40代前後のプロフェッショナルが活躍できる場所かもしれません。家族連れや子育て環境も整っており、長く暮らすにはバランスの良い都市です。

第4位:キャンベラ(20点)

オーストラリアの首都キャンベラは、行政の中心地としての利便性が際立つ都市です。政府機関が多いため、公務員や関連分野の仕事が充実しており、安定した職を求める人に向いています。日本人コミュニティは大都市ほど大きくありません。日本で例えると、東京の永田町とか「行政の中心地」というイメージです。

生活コストはシドニーやメルボルンと比べると抑えめですが、住宅価格は上昇傾向にあります。治安が良く落ち着いた環境が特徴です。気候は四季があり、夏は暑く、冬は冷え込む特徴があります。

職種の多様性は大都市に比べて限定されるものの、公務員関連や教育が主な分野。移民には公務員の仕事は制限があるものもありますが、公務員専用の旅行代理店やショッピングセンターもありますので、販売員などとして働ける場所もあります。

静かで安全な環境を求める方にとっては、落ち着いた暮らしができるおすすめの都市です。

第3位:パース(22.5点)

西オーストラリア州の州都パースは、オーストラリアの中でも物価が比較的リーズナブルで、生活コストのバランスが良いのが特長です。広大な自然と都市機能の調和が取れており、ビーチへのアクセスは文句ありません。

仕事の得やすさは、鉱業関連の求人を中心に多様化が進んでおり、移民に対しても比較的オープンな雇用文化があります。職種の幅として、資源関連が圧倒的に多く、そこに付随する食堂、清掃などで働く選択肢があります。高収入職へのアクセスも鉱業やエネルギー関連で専門スキルを持つ人には特に開かれています。

パースにクラス日本人は「パースが大好き」というのがメルボルンに住む私たちの見解です。

日本人にとって、暮らしやすさと仕事の両立を目指せる都市として注目されています。

第2位タイ:シドニー(23点)

ニューサウスウェールズ州の州都シドニーは、オーストラリア最大の都市であり、多様な文化と産業が集まる経済の中心地です。生活コストは高いものの、日本人支援環境は最も充実しています。日本語対応の医療施設や教育機関、アジアングローサリーも豊富で、日本文化に触れやすいのが大きなメリット。

仕事の得やすさは国内トップクラス。多種多様な求人があり、職種の幅も非常に広く、高収入職へのアクセスも充実しています。特に金融、IT、医療、サービス業などの分野が豊富です。

都市機能も整っており、交通網も発達しています。ただし、家賃高騰は課題です。シティに通える場所に住むにはしっかりと安定した収入が必要です。気候は温暖で四季も感じられ、自然災害も少なく、非常に過ごしやすい環境です。

日本人にとって、利便性と仕事のチャンスを重視するなら、シドニーは間違いなくトップクラスの選択肢です。

第2位タイ:ブリスベン(23点)

クイーンズランド州の州都ブリスベンは、温暖な気候とリラックスしたライフスタイルが魅力の都市です。日本人支援環境も充実しており、日本人コミュニティも活発で、生活の安心感が強い都市です。

生活コストはシドニーより若干抑えられていますが、人気上昇により徐々に家賃が高くなってきている点は注意が必要です。(2032年オリンピックに向けてさらに上昇していくことも考えられます)

仕事の得やすさは多様。職種の幅も広く、高収入職へのアクセスも良好です。

交通は車社会ですが、公共交通の整備も進みつつあり、治安も良好。気候は温暖で過ごしやすいですが、サイクロンや洪水は頻繁にやってきます。

ゆったりとした生活と仕事のバランスを求める日本人にとって、ブリスベンはシドニーと並ぶ魅力的な選択肢と言えるでしょう。

シドニーと同点の背景として、シドニーは職の得やすさ、多様性が圧倒的に高いが、生活コストが非常に高い。一方で、ブリスベンは仕事の多様性はシドニーに劣るものの、生活コストと仕事のバランスが取りやすいという点が評価され同点となりました。

👑第1位:メルボルン(25点)

そして堂々の第1位は、私たちキャリアマイスターが長年住んで愛してやまないメルボルンです。

文化と経済のバランスが絶妙で、日本人支援環境が充実していることが何よりの魅力。日本語医療機関や補習校、バイリンガル教育の選択肢が多く、コミュニティも活発です。アジアングローサリーも豊富で、生活の安心感は抜群。

生活コストは決して安くはありませんが、家賃・物価・交通のバランスが取れており、シティから45分圏内の生活圏で住みやすさが高い点も評価ポイントです。

仕事の得やすさは、オーストラリアでも屈指。求人の数も豊富で、職種の多様性もトップレベル。高収入職へのアクセスも幅広く、IT、金融、教育、医療、クリエイティブ産業など、多彩なキャリアパスがあります。

都市機能も充実しており、交通は公共交通と車の両方が利用しやすいです。気候は温暖で四季がはっきりしており、自然災害リスクは比較的低め。治安も良好です。

メルボルンは「仕事も生活も妥協したくない」日本人移住者にとって、理想的な都市と言えるでしょう。

以上が「2025年版・オーストラリア暮らしやすい都市ランキング」のご紹介でした。私たちは生活拠点をメルボルンに構えていますが、住んでいる人から見ても非常に住みやすいと感じています。結果として、何を重視するか、ビーチが好き、自然が好き、バリバリ働きたい、教育に力を入れたいなど、皆さんの状況により選択が変わってくると思います。今回は「仕事」を中心としたランキングになりましたが、これから移住される皆さんや、国内移動を検討されている皆さんの参考になれば幸いです。


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Category: オーストラリア就職(YouTube)

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